2012 Fiscal Year Annual Research Report
「大洋州メラネシア島嶼における乳児のマラリア初感染と感染防御」の研究
Project/Area Number |
23406026
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Section | 海外学術 |
Research Institution | National Institute of Public Health |
Principal Investigator |
谷畑 健生 国立保健医療科学院, 健康危機管理部, 主任研究官 (00283979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 明 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60169563)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 医療社会学 / 疫学・予防医学 / 寄生虫 / 応用人類学 / 自然共生システム / 持続可能システム / 文化人類学・民俗学 / 環境・衛生系薬学 |
Research Abstract |
マラリアの地域特異性は, 今後展開される世界のマラリア根絶計画成功への鍵である. 大洋州メラネシア島嶼は, マラリア感染・疾病が有する複雑な生物学的プロセスに対して自然の実験場を提供する. われわれは, 以下の3 点を仮説として提示する: (a) 高度の原虫クローン多様性はより重症な病態を引き起こす.(b) 高度の孤立と程度の伝播がもたらす原虫抗原の限られた多様性は, 防御免疫の迅速な確立に寄与する. (c)三日熱マラリア感染は重症熱帯熱マラリア病態を防御する自然のワクチンとして機能する. これらを検証すべくわれわれは乳児におけるマラリア感染制御に注目し,妊婦・出生乳児のマラリア撲滅へ現地住民が行っているか明らかにする。最終的には年齢・原虫特異的薬剤・ワクチン投与を含む排除に向けた地域特異的な根絶戦略を目指す. 研究目的について以下のことを明らかにしつつある。 1. 妊婦が対マラリア免疫を持っているのかを明らかにする。妊婦が子どもを生むまで1か月間コホート追跡をする(マラリアの発症がその期間中にあり、免疫力、例えば抗マラリア抗体の増加を観察する)。 2. 新生児が対マラリア免疫を持っているのかを明らかにする(母体移行免疫を仮説とする)。新生児がマラリアに感染するまで追跡する(母体からの免疫が消失していることを仮説とする)。またこの時のWHOが提唱する栄養学的研究も行う。 3.島の村で、マラリアの撲滅のための方法が理解されているか、また実行しているか実態調査を行う。この調査では地理情報をGISのハードウェアを持参し、計測する。調査票情報並びに地理情報を元にマラリア撲滅が可能な村と難しい村の比較をする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1. 妊婦が対マラリア免疫を持っているのかを明らかにする。妊婦が子どもを生むまで1か月間コホート追跡をする(マラリアの発症がその期間中にあり、免疫力、例えば抗マラリア抗体の増加を観察する)。 2. 新生児が対マラリア免疫を持っているのかを明らかにする(母体移行免疫を仮説とする)。新生児がマラリアに感染するまで追跡する(母体からの免疫が消失していることを仮説とする)。またこの時のWHOが提唱する栄養学的研究も行う。 3.島の村で、マラリアの撲滅のための方法が理解されているか、また実行しているか実態調査を行う。この調査では地理情報をGISのハードウェアを持参し、計測する。調査票情報並びに地理情報を元にマラリア撲滅が可能な村と難しい村の比較をしている
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Strategy for Future Research Activity |
1. 妊婦が対マラリア免疫を持っているのかを明らかにする。妊婦が子どもを生むまで1か月間コホート追跡をする(マラリアの発症がその期間中にあり、免疫力、例えば抗マラリア抗体の増加を観察する)。 2. 新生児が対マラリア免疫を持っているのかを明らかにする(母体移行免疫を仮説とする)。新生児がマラリアに感染するまで追跡する(母体からの免疫が消失していることを仮説とする)。またこの時のWHOが提唱する栄養学的研究も行う。
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