2013 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジアの男性同性愛者に感染するHPV及びHBVの分子疫学
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23406032
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
三浦 聡之 長崎大学, 熱帯医学研究所, 客員教授 (00296576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立川 愛 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (10396880)
有吉 紅也 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (30311400)
川名 敬 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (60311627)
柊元 巌 国立感染症研究所, 病原体ゲノム解析研究センター, 室長 (70291127)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 国際情報交換 / 肛門癌 / 男性同性愛者 / パピローマウイルス / HIV / 分子疫学 |
Research Abstract |
本研究では、タイ国の男性同性愛者(HIV陽性含む)における肛門部HPV陽性率を調査し、そのジェノタイプを決定する。また、肛門細胞診も施行し、細胞異形成と強く関連するHPVジェノタイプの同定を試み、MSMでの予防的・治療的ワクチン候補として適切なジェノタイプの同定をする。 平成25年度は、前年度までに研究参加者の肛門部から検出されたHPVのジェノタイプの解析を行った。 その結果、適切な検体が採取できた197名の参加者のうち、ひとつ以上のHPV サブタイプが検出されたものは 80%で、 67% が 13の high-risk typesのどれかに感染していた。 High-Risk HPVに感染していた参加者は、48 人のHIV陽性参加者では94%であったが、 120 人のHIV陰性者では54%にとどまった(p<0.001 on multivariate analysi)。また、HIVのstatusが不明の29人では76%であった。通常の男性同性愛者での感染率は 89% (76/85)で、性転換者では 81% (67/83) 、そして両性愛者では 48% (14/29) であった。HPV陽性の一人の参加者から検出されたHPVのジェノタイプ数の中央値は 4 (range 1-12) であり、HIV陽性者と陰性者の間で統計学的な有意差があった[HIV+ (4) versus HIV- (3) (p<0.001]。 最も頻度の高い ハイリスクのサブタイプはHPV16 (27%) で、次に HPV58 (23%), HPV51 (18%)であった。 二価のワクチンでカバーされるHPV16/HPV18 は 45% (70/157)で認められ, 四価ワクチンでカバーされるHPV16/18/06/11 は 61% で認めれらたが、これらでカバーされないハイリスクのサブタイプが相当数認められた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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