2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23500031
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
王 立華 独立行政法人情報通信研究機構, ネットワークセキュリティ研究所セキュリティ基盤研究室, 主任研究員 (00447228)
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Keywords | Lattice / LWE / 非可換暗号 / プロキシ再暗号 / PRINCESS / クラウドストレージ / 準同型暗号応用 / 位置情報認証 |
Research Abstract |
課題1.ポスト量子暗号に関して,非可換代数構造やLatticeに基づく暗号を設計した.成果は論文誌2本の掲載,及び国際会議1本の発表である. 【非可換暗号】Inner automorphism群に基づいて耐量子攻撃のChameleonハッシュ関数とone-time signature方式を提案した. 【Lattice暗号】 LWEに基づいて,量子攻撃に耐える効率的な認証暗号方式提案した.攻撃者が再暗号化鍵を持つ場合でも,この鍵に関わるユーザーが推測できないプロキシ再暗号化方式を設計した. 課題2.クラウド環境の安全性要件に応じた暗号について研究開発を行った.成果は論文誌2本の掲載,及び学会1本の発表である. 【PRINCESS】H23に提案した,委譲したプロキシ復号化権限及びプロキシ再暗号化権限を無効化することが可能なID ベースプロキシ暗号方式を用いて,PRINCESSシステム(Proxy Re-encryption with INd-Cca security in Encrypted Storage System)を開発した.クラウドストレージシステムにPRINCESSを導入すると,データは暗号化されたまま保存することができるので,ストレージサービスの提供者にもデータの内容は漏えいしない.また,ユーザーがデータの機密のレベルに応じて暗号化する処理も可能である.今後は,非常時にも対応が可能な医療データの管理やセキュアな車載ネットワークへの応用などを検討する予定である. 【位置情報認証】NICTの基礎技術の強みを生かして,位置の詐称や位置情報の改ざんを防ぐために,加法準同型暗号を用いて準天頂衛星を利用するActive Typeと地上電波を利用するPassive Typeの位置情報認証方式について継続して研究した.その結果,Active Typeの方式は中間者攻撃を防ぐ改良案を設計した.
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Research Products
(12 results)