2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23500033
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
白石 洋一 群馬大学, 理工学研究科, 准教授 (80261858)
|
Keywords | 組込みシステム / 非破壊検査 / モデル / シミュレーション / キャパシタ / バッテリ / モータ / 循環器系 |
Research Abstract |
今年度は,昨年度に引き続き,MBD(Model Based Design/Development)手法の有効性と課題を明らかにする研究を行った.1.電気自動車の制御のための組込みプログラム設計への応用, 2.循環器系のモデル化とシミュレーションによる疾患推定への応用,3.非破壊検査のためのプラントモデル作成と実行,である.2と3は,モデル化とシミュレーションによる逆問題の応用である.1については,モータモデル,キャパシタモデルを作成し,別途,企業と共同で申請・受理された,経産省の「ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」と合わせて,実際に電気自動車に搭載しているモータとキャパシタ・バッテリ・ハイブリッド電源の実験評価システムを開発した.さらに,協力企業2社とモータモデルの作成,およびそのモデルの実験評価システムを開発に着手できた.現在は,実験評価システムの稼働を目指している.2については,昨年度の循環器系モデルの精度を上げるために,非対称T字管モデル,と呼ぶ血管抹消系のモデルをに追加開発し,循環器系モデルとしての完成を見た.3については,当初の予定の樹幹内部の空洞推定手法をもとに,さらに鋼管柱の欠陥推定を行い,欠陥あり/なしの判定基準を作成した.また,鋼管柱とハンマをモデル化して,応力調和解析による結果を得て,MBD手法の有効性を確認した.さらに,組込みシステムのハードウェアを開発する際に実装密度を上げるために3Dプリンタの応用を試行し,企業と協力して3Dプリンタによる3次元プリント配線板のプロトタイプを作成した.現在は,3次元プリント配線板の設計を支援するための自動配置配線アルゴリズムを開発中である.
|