2013 Fiscal Year Research-status Report
グラフ構造を対象としたデータ統合問題解決のための文脈を保存する融合変換の開発
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23500055
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
加藤 弘之 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 助教 (10321580)
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Keywords | アルゴリズム |
Research Abstract |
平成25年度は、XQueryの書換えにスキーマ情報を使うことの有効性とプロトタイプ実装に取り組んだ.まず、どのスキーマのクラスを用いるかの検討を行い、現実に使われている、スキーマのクラスとして、duplicate-free、covering、dsisjunction-freeなどを候補として、その記述能力、実際にどのくらい使われているかなどの調査を行った.その結果、これらのスキーマ間について記述能力に関しては包含関係が成り立たずincomparableであることがわかった. 現実的な使用状況については、duplicate-free DTDかつcoveringなものの使用がほとんどであるという報告があった.本研究では特に経路式に着目しその融合変換を用いた書換え手法に基づく最適化を提案していることから、本研究の成果が十分に適用可能でかつ現実的に幅広く使われているスキーマのクラスして、duplicate-free DTDが適当であるとの結論を得た.プロトタイプ実装として、与えられたduplicate-free DTDとそれに妥当なXMLdocumentに対して、identity queryを用意することで、本研究の成果にスキーマ情報を用いることが達成できた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題の成果の有効性を確認するための実験に用いるプロトタイプ実装が、当初の計画よりも遅れてしまっている.これは、実際に広く用いられておりかつ本研究成果が十分に適用可能なスキーマのクラスの同定に時間がかかってしまったからである.その主な理由は実用上でのスキーマのクラス間に包含関係などが成り立たず、比較不能であったためである.
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Strategy for Future Research Activity |
identity queryを用いることでスキーマ情報を利用したXQueryの書換えが達成できるが、必ずしも最適化につながる訳ではない.そこで、遅延的にこのidenity queryを生成し、必要なときにだけ利用するという方法の検討をすることにした.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
プロトタイプ実装が遅れてしまったことにより、成果発表の出張旅費などに使用していないため. 成果発表のための出張旅費および、本研究課題に関する独国在住の研究者との議論のための出張旅費としての使用を計画している.
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Research Products
(8 results)