2013 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク上の資源共用における情報の不完全性/非対称性を考慮した需給調整最適化
Project/Area Number |
23500090
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
内田 真人 千葉工業大学, 工学部, 准教授 (20419617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯塚 秀明 明治大学, 理工学部, 准教授 (50532280)
塚本 和也 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 准教授 (20452823)
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Keywords | ネットワーク運用技術 / 新世代ネットワーク / 資源共用 |
Research Abstract |
1.P2Pデータストレージシステムにおける需給関係モデルの構築 本研究では,P2Pデータストレージシステムにおける需給関係を表現したユーザ行動モデルについて検討した.具体的には,従来研究において用いられていた需要関数,及び供給関数におけるパラメータを価格.comにおける公開データに基づき決定する方法について検討した.また,ユーザが所有しているストレージ装置の利用状況に依存する関数として,需要関数,及び供給関数を改良した.さらに,改良された供給関数,及び需要関数を用いて数値評価を行い,P2P データストレージシステムを維持するためのインセンティブを生み出す方策を社会的厚生の観点から比較した. 2.多様な無線通信システム(コグニティブ無線ネットワーク,PLC,無線LAN)上の資源取引における情報の不完全性/非対称性を考慮した通信制御手法の検討 本研究では,主に二つの課題に着目した.(1)将来のコグニティブ無線ネットワークシステムに着目し,無線周波数資源(チャネル)の需給関係を考慮したチャネル選択手法,(2)トランスポート層のデータとACKのトラヒック量と要求条件の非対称性に着目し,トラヒック量の需給関係を考慮した異種無線ネットワークの活用方法,を提案した.この結果より,多様な無線通信システム上の資源共有のための情報の非対称性,不完全性に着目した需給調整のための最適化手法について検討/提案した. 3.資源の取引主体が持つ要求の多様性を考慮した需給関係の調整手法の検討 本研究では,情報の不完全性/非対称性を考慮した需給関係モデルにおける資源配分最適化問題を考察し,その問題を解くためのシステム運用者主導型の需給関係調整手法及びシステム利用者主導型の需給関係調整手法を考案した.本提案手法は,ある条件の下で最適解に収束することが数理的に保証されている.
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Research Products
(6 results)