2013 Fiscal Year Annual Research Report
大規模センサネットワークにおけるポテンシャル場に基づいたルーティング方式
| Project/Area Number |
23500097
|
|---|
| Research Institution | Osaka Prefecture University |
|---|
Principal Investigator |
菅野 正嗣 大阪府立大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (80290386)
|
|---|
| Keywords | センサネットワーク / 無線マルチホップ通信 / スマートメータ / MAC層プロトコル / ルーティング |
|---|
| Research Abstract |
複数のシンクノードがそれぞれのポテンシャル場を構成することで、各センサノードは複数のポテンシャル値を持ち、その組み合わせによって、観測領域内のセンサを特定することが可能となり、シンクノードからセンサへの逆方向通信が可能となることを明らかにした。シミュレーションによる性能評価の結果、十分高いパケット収集率を実現できることを明らかにした。
また、大規模なスマートメータリングシステムでは、センサネットワークと同様に検針値を収集するだけではなく、センター局からメータに対して制御情報の送信や、ソフトウェアの配信などを行うことが臨まれている。そのため、ポテンシャル場によるルーティング方式をスマートメータに適用することの可能性について検討を行った。
このようなデータ収集を目的としたシステムでは、シンクノード（センター局）の周りに負荷が集中するために、性能が劣化することが問題となる。またMAC層プロトコルは、負荷の大きい領域では送信側駆動型が適しており、負荷の小さな条件下では受信側駆動の性能がすぐれている。そこで、場合に応じてこれらを組み合わせることで、より良い性能が得られることが期待できる。本研究では、このような考えに基づき、負荷やメータの配置密度に応じて、送信側駆動型と受信側駆動型のMACプロトコルを組み合わせる手法を提案した。
|
