2012 Fiscal Year Research-status Report
マルチキャスト指向の自律型・自動型・耐故障型ノード選択手法とその応用に関する研究
Project/Area Number |
23500100
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Research Institution | Shonan Institute of Technology |
Principal Investigator |
高畠 俊徳 湘南工科大学, 工学部, 講師 (30386891)
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Keywords | マルチキャスト / ブートストラップ / ルータ / 耐故障性 / 再構成 |
Research Abstract |
マルチキャストは特定の地域への緊急災害通知や特定の複数の人への動画配信などで重要な研究課題である.またマルチキャストの応用範囲はVLSIからインターネットの通信までと広い。他方、マルチキャストの前処理として,ブートストラップ機構がある。これは、マルチキャストで中心的な役割を担う特別なランデブーポイント(RP)と呼ぶノードまたはブートストラップルータ(BSR)と呼ぶノードを複数の候補の中から自動的に発見する一連のアルゴリズムである. 本研究は,マルチキャストの前処理において,耐故障性を有し,自律的・自動的にある特定のノード(BSRまたはRP)を発見・選出する一連のアルゴリズムについての基礎研究を完成し,マルチキャスト指向のVLSIやインターネットの通信への応用に展開するための基盤研究を行うことが目的である.具体的な研究項目は以下である.(1)ブートストラップ機構の処理手順の効率化のアルゴリズムの開発、(2)BSRまたはRPの自律・自動再構成のアルゴリズムの開発、(3) 故障したBSRまたはRPからの回復のためのアルゴリズムの開発、(4) VLSI通信の応用、(5) モバイル・アドホック環境への応用である. 当該年度では,上記(2)と(3)ではノードが故障したとき,これを検出し診断するための手法とて,高速な故障検出および故障診断の手法を検討した.また、故障検出および故障診断の後,正常なトポロジの状態へ回復させる算法を検討するため,トポロジにおける互いに素な経路を検討し評価した.(5)ではモバイル・アドホック環境におけるマルチキャストのためのトポロジを検討し通信の性能を評価した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、基礎研究の実施と応用研究への展開に大別される。基礎研究および応用研究の一部の成果は、査読付きの雑誌論文などにより発表している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の今後の推進方策は、本研究の基礎研究の実施について、シミュレーションおよび解析により主に評価を行うことである。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
この研究費が生じた状況は、一部の物品の購入が遅れたためである。また国際会議の 海外旅費の使用に変更が生じたためである。
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