2013 Fiscal Year Annual Research Report
ソフトウェアライフサイクルを支援するコラボラティブDITAドキュメンテーション
Project/Area Number |
23500127
|
Research Institution | Future University-Hakodate |
Principal Investigator |
奥野 拓 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (30360936)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 恵 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (30303324)
大場 みち子 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (30588223)
|
Keywords | ソフトウェア開発 / ドキュメンテーション / XML / コンテンツマネジメントシステム / RDF |
Research Abstract |
本研究では,ソフトウェアライフサイクルの各フェーズにおける様々なドキュメントに基づく情報共有を効率化するためのドキュメンテーション方式の確立を目指し,技術文書の生成及び管理に関するオープンなXML仕様であるDITAに基づくドキュメンテーション環境の構築を行った.DITAに基づくドキュメントは,再利用可能な情報の単位であるトピックと,トピックの組み合わせからなる文書構造を定義するマップで構成される. 初年度は,ソフトウェアプロセスに関するこれまでの研究で得られた知見に基づき,1. 対象とする成果物ドキュメントセットの定義,2. 構造化ドキュメントモデルの作成,3. 再利用性に基づく部分構造パターンの抽出を行った. 次年度は,まず,開発者による設計書の作成・編集,管理者によるドキュメント全体の構造や執筆状況の管理,そしてドキュメントの閲覧などを一つのプラットフォーム上で行えるようにすることを想定し,必要な機能の検討と,実装方法の検討を行った.次に,DITAドキュメンテーション環境のプロトタイプの設計およびオープンソースの汎用Web CMSであるDrupalを基盤として実装を行った. 最終年度は,ドキュメントに記載されている内容の関係性から必要な情報を辿って行くことを可能とするため,RDFを用いてトピック間に意味的な関連付けを行い,その関連情報に基づいて目的のトピックを検索できるような仕組みを構築し,CMSに実装した.この仕組みについて評価を行った結果,ソフトウェアドキュメントをDITAに基づいて記述することによって,ドキュメントの記述量や修正量を削減することができた.また,意味的関連を用いてトピックを検索することによって,用いなかったときに比べて不要なトピックが結果から除かれ,目的に沿ったトピックのみに絞り込むことができた.
|