2015 Fiscal Year Annual Research Report
多様な価値観のもとで情報リソースとサービスを円滑に流通させる価値交換システム
Project/Area Number |
23500135
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
木下 宏揚 神奈川大学, 工学部, 教授 (70202041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森住 哲也 神奈川大学, 工学部, 助教 (70537422)
宮田 純子 芝浦工業大学, 工学部, 助教 (90633909)
鈴木 一弘 高知大学, 自然科学系, 助教 (50514410)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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Keywords | 電子商取引 / 個人情報保護 / 電子透かし / 群知能 / デジタルアーカイブ |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)価値交換システム:決済手段として注目されている、ビットコインの上位レイヤーであるカラードコインに着目し、アントコロニー最適手法(ACO) を用いて, 購買者の商品購買行動を分析し商品に対する市場の好みを推測して商品の購入する順番を推薦するしシステムを提案した. 本システムは, カラードフェロモンという利用者の属性に相当するものを使い, 属性が対応させた商品の購入順を無色フェロモンのACO による最短経路問題に還元した. これにより, 利用者は効率のいい買い物ができると考える。(2)データベースの個人情報保護と著作権保護:ハイパーグラフによる推論経路分析にロールベースアクセス制御モデルの「役割」という主体を制約条件として付加することで,分析の精度向上ができると考え,ハイパーグラフによる推論経路分析を主体と客体の両面から評価するセキュリティモデルを提案した.また、著作権保護としては離散コサイン変換とハフ変換を用いて,周波数領域に埋め込む方法を提案した.(3)ユーザインタフェース:ファイルを多極的な側面から評価する多次元の空間的な管理は, システム上要素が多いため人間が把握するのは困難である. そこでPC の階層構造でのファイル管理を前提とし, ファイル操作の振る舞いをFA(Firey Algorithm) を用いて評価し, ファイルの配置の最適化がなされる動的なファイルマネージャを提案した. デジタルアーカイブ作成を前提とした民具データベースの構築:民俗資料特有の情報の維持と資料情報の互換性の確保を目的とし,民俗資料の一例として福島県南会津郡只見町に伝わる民具を対象とする.民具の持つ重要な要素に注目し,民具情報構造化モデル を提案した.また,民具のデータベース化を行うとともに,民具の検索システムについても検討を行った.
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