2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23500177
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森 信介 京都大学, 学術情報メディアセンター, 准教授 (90456773)
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Keywords | 係り受け解析 / テキスト理解 / 手順書 / 照応解析 / 格解析 |
Research Abstract |
本研究計画では、低次の言語現象から高次の言語現象へとグラフ理論の適用範囲を順に拡大していった。すでに自動単語分割については文字間に単語境界があるか否かの分類問題として解決している。係り受け解析は、単語をノードとする最小全域木としての定式化が知られている。この定式化を部分的アノテーションが利用可能なように拡張することを提案し、論文発表を行った。日本語における学習コーパスを作成し、それを用いて一般分野において既存手法と同等以上の精度であることを確認し、次に様々な分野における精度を測定して分野適応性を確認した。 さらに、手順書を題材に、文書全体を根つき非閉路有向グラフで表すことを提案し論文発表を行った。この方法では、使役・受動態の格変換や照応・省略の補完を同時に扱っていることになり、一般のテキストでの言語理解に近づいたといえる。
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