2011 Fiscal Year Research-status Report
概念と時間を最適粒度で比較する時系列マイニング法の開発
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23500179
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
平野 章二 島根大学, 医学部, 准教授 (60333506)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 知識発見とデータマイニング |
Research Abstract |
本研究では,3年の研究期間を4期に区分し,時間と意味を可変粒度比較する時系列マイニングシステムの研究開発に取り組んでいる。第1期(平成23年6月~9月)から第2期(平成23年10月~平成24年9月)の中盤までにあたる本年度は,データベースサーバ等の機器を導入し研究準備を整えると共に,附属病院の病院情報システムからオーダデータを抽出してテストデータセットを構築した。続いて,内科系,外科系の計6DPC(診断群分類)553例を対象として,オーダの分類階層に応じた3層(処方,放射線などの大分類,内服/外服,撮影項目名などの中分類,薬剤名,検査項目名などの小分類)での統計解析を行い,同一疾患に適用されるオーダにどの程度の共通性が見られるか,また,疾患ごとにどの程度の差異があるかについて調査した。その結果,少数のコアなオーダから成りシンプルなクリニカルパスを構成できる可能性のある疾患,撮影部位の差異などを選択型パスとして吸収できうる疾患など,オーダデータからパスを構築する上で有益な基礎的知見を得ることができた。このことについて,人工知能学会第93回知識ベースシステム研究会にて成果発表を行った。現在,第2期として時系列の時間的・意味的可変粒度比較法に関する研究開発を進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究準備,テストデータセット作成,オーダの統計的性質に関する基礎的調査など,第1期から第2期にかけて予定していた項目は概ね順調に進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き第2期に予定されている項目について研究開発を進め,平成24年度後半に第3期へ進める予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初予定していた国際学会への出席を取りやめたため,旅費相当額を翌年度に繰り越して成果発表に使用することとした。平成24年度はノートPC・ソフトウェア等の購入,国内外での成果発表等に研究費を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)