2013 Fiscal Year Annual Research Report
異文化コラボレーションのためのセマンティックギャップ解消の研究
Project/Area Number |
23500193
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
服部 文夫 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (80388131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑原 和宏 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (10374092)
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Keywords | セマンティックWeb / オントロジ / 異文化コミュニケーション / 国際情報交換、フランス |
Research Abstract |
本年度は基本アルゴリズムの改良とプロトタイプシステムの構築に重点をおいて,以下の検討を行った. 1.オントロジマッピングアルゴリズム:異言語のオントロジ間のマッピング手法について検討を行った。既に多言語での構築が進んでいるWikipediaを利用することを考える。最も単純な方法として、Wikipediaに存在する他言語リンクを用いる方法が考えられるが、他言語リンクが無い場合も多い。その場合はWikipedia記事の先頭にある概要文に着目し、キーワード抽出を行う。抽出されたキーワードで他言語のWikipediaを検索することにより、対応する概念の記事を抽出する手法を考案した。実験の結果、他言語リンクと組み合わせることにより、高い精度で異言語オントロジ間マッピングが可能であることを示した。 2.オントロジ構築:同じくWikipediaを情報源とし、Wikipediaのカテゴリ体系を利用してオントロジ構築を試みた。しかし、Wikipediaカテゴリは上位概念の体系がきちんと整理されておらず、オントロジとして用いることはできない。そこで、既存のオントロジである日本語語彙体系やWord Netを上位概念オントロジとして利用し、そこでは不足する下位概念のオントロジをWikipediaから構築することを考えた。具体的には日本語語彙体系やWord Netの最下位の概念とWikipediaカテゴリの概念のマッチングを行い、両者を連結することにより、実用的なオントロジを構築する手法を考案した。 3.プロトタイプシステムの構築:前年度に作成した、オントロジマッピングに基づくメタデータ翻訳・変換のプロトタイプシステムの改良を行った。プロトタイプシステムを利用して,実際に料理レシピのメタデータ変換の実験を行い,おおむね良好な結果を得た.
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