2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23500220
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Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
岡 嶐一 会津大学, コンピュータ理工学部, 教授 (60347242)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 自由視点テレビ(スイス、ディズニー研究所 ) |
Research Abstract |
自由視点テレビの実現にあたっては、アルゴリズムの開発とその実装の2つの大きな問題点を解決しなければならない。これまでに開発してきたアルゴリズムの実装することを試みた。未較正のカメラは3台を用い、これによって実時間(30 frame/sec)で3Dシーンの再構成することを試みた。実時間実装するにはPCのもつメモリサイズと計算速度が影響するが、今年度においては、CPU: Core i7 1.73GHz、メモリ:4GB、画像サイズ 120x90 で 1~2 frame/sec で実現できることを実証した。この実験を行って現在のアルゴリズムの限界が明確になった。1つは、occlusion というシーンにおける前景と背景があるとき、その境界が3D画像において clean cut ができないということである。すなわち、その境界は通常視聴者の視点からみると、前景と拝見の距離は大きな段差があるはずであるが、この段差が現在のアルゴリズムではclear cut に得られていなく、緩やかに移行しているということである。 他の1つは、画像サイズが大きいと実時間である 30 frame/sec の性能がえられないということである。これらの2つが今年度の研究において解決しなければならないことが明確になったといえる。解決のアルゴリズムとして、1つはシーン画像について、前景と背景の分離を行って、それぞれにおいて3次元シーンの再構成を行い、その後2つの3次元シーンを合成するということである。また、実時間実装については、多数のnote PC を並列的にも散ることである。これは、前景と背景の分割が良好に行えれば、それごとに処理PCを用いることにも合致し、実時間化にも寄与することになる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
自由視点テレビの実現において、occlusionの解決は極めて重要であるものであるが、その解決のためのアルゴリズムにいくつかのブレークスルーを行わなければならないことが明確になった。特に未較正のカメラを用いる本手法においてはそれは極めて重要である。また、実時間実装については、本手法は並列処理に向いていることで、現在のnote PC による実装の試みによってその方向性は見えてきたといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
先にも述べたように、occlusion の解決が最大の問題である。前景と背景の部分を同時に3次元化するには困難が発生する。そこで、2次元画像において前景と背景を分離して別個に3次元化アルゴリズムを適用する必要がある。そのため、今後は前景と背景の分離アルゴリズム開発する。また、実時間化のためには、前景と背景の分離によるそれぞれの複数の部分をそえぞれ異なったPCによって3次元化することによって、実時間化に努める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
まずは、前景と背景の分離アルゴリズムを開発し、それぞれの実装化における学生アルバイトの作業費を支払う。また、複数のnote PC を購入することにより、分離された領域ごとに異なったPCによって3次元シーンを構成し、それらを統合する。さらに、これらの成果を学会での発表をおこなうために、旅費、参加費の支払いを行う。
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Research Products
(4 results)