2011 Fiscal Year Research-status Report
音楽創造性とステロイドホルモン-行動内分泌学的研究
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23500258
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
福井 一 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (10199185)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 音楽創造性 |
Research Abstract |
・本研究の目的は、被験者の音楽創造性の心理指標、内分泌指標、SH関連遺伝子、才能関連遺伝子(セロトニン、COMT、ドーパミン受容体、アンドロゲン受容体、エストロゲン受容体)をしらべ、音楽創造性(音楽能力の程度)とSHの量的関係および遺伝子多型との関係、および遺伝子発現量との関係を明らかにすることである。・平成23年度は、被験者の募集、被験者の選考、被験者へのインフォームドコンセント実施、被験者の群分けが、おもな作業である。・具体的には、学内倫理委員会の審査を経て、被験者を募集した(継続中)。・被験者選考に使用する、音楽才能テストほか各種テストに関する先行研究を調査し、実際に使用するテストを選定した。さらに、各種テストに基づき、被験者を選考した(継続中)。・実験に参加する被験者(未成年の場合は親権者・保護者の同意も得る)に、口頭および文書によるインフォームドコンセントを行った。・参加被験者の能力に応じて、群分けを行った(継続中)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の実施計画どおり、おおむね順調に進展している。被験者選定に使用するテストについては、慎重に検討し、実際に使用するテストを選定している。したがって、精度の高いデータが期待できる。今後は、被験者数をさらに増やし、より正確な実験データを採取できるよう、実施計画に基づき進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
・平成24年度は、サンプル採取(唾液によるホルモンおよび遺伝子)とその分析が中心となる予定である。・実験環境を整え、良質のサンプルを採取できるよう配慮する。・分析対象となるサンプルの量は、膨大な数になると予想されるため、分析に要する時間も長期にわたると予想される。そのためサンプルの管理等には、細心の注意を払う。・サンプル分析に使用する試薬キットは、最新で簡便、かつ精度の高いものを検討し、データの質を高めるようつとめる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
・平成24年度の研究費は、採取したサンプル(ホルモンおよび遺伝子)分析にかかる試薬キットや消耗品費、さらにサンプル分析に要する人件費を中心に、使用する予定である。
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