2013 Fiscal Year Annual Research Report
マルチスケール情報技術サービスをベースとする物流システムの構築
Project/Area Number |
23500272
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
董 芳艶 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 助教 (30432024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣田 薫 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 教授 (50130943)
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Keywords | 感性工学 / 計算知能 / ファジィ理論 / 物流最適化 / ファジィ近傍 |
Research Abstract |
課題名「マルチスケール情報技術サービスをベースとする物流システムの構築」の研究では、物流システム構築に関して、3分野を融合する視点から解決手法を提案する。すなわち、まずファジィ理論によりファジィ近傍度指標を提案してそれで取り扱う問題の評価関数を汎用定式化する。次に意思決定手法によりパラメータ設定を自動化し、最終的に計算知能手法で物流問題の良好な現実解を取得する。 研究実施計画に基づき、初年度平成23年度では、ファジィ近傍度の理論的整備を完成し、TSP(巡回セールスマン問題)の比較的小規模なデータを用いて、ファジィ近傍度の値とアルゴリズムの切り換えに関する基本実験を行っている。平成24年度に入って、TSPの中大規模なデータを用いて、実用化を確認している。 最終年度平成25年度には、前半ではベンチマークデータ実験で得られた成果を基に、実世界物流データでの実証実験を行った。最初に、申請者グループで既にHIMSによる手法で実績のある、石油業界の配車配送計画の実データを用いて実証実験を行っている。現場の経験15年以上のベテランプランナーが深夜から早朝にかけて作成する配車配送計画を、申請者グループで開発したHIMSによる手法では、ベテランプランナーの解と同等以上の品質の解を現場でのノートPCを用いて20分程度で得ることが出来ることを確認した。本研究では、それを更に短縮して数分程度に抑えた。次に、コンビニエンスストアの配送計画も取り扱った。いくつかの性質や特量の異なる、実配車配送計画データを求めて実証実験を行い、本研究提案手法の有効性と適用限界を明確した。 研究成果は、研究会での発表や、ホームページなどで公開をすることによって情報発信を行った。
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Research Products
(6 results)