2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23500284
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
市橋 秀友 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30151476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本多 克宏 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80332964)
野津 亮 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40405345)
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Keywords | クラスター分析 / ファジィクラスタリング / 2分木 / 主成分分析 |
Research Abstract |
本研究では、昨年度に続き、さらにファジィc平均識別器のパラメータ数の削減と性能の向上を図った。改善の主要な点は2分木方式によるクラスタリングの初期化とパラメータ最適化方策の改善である。これらのことでLibSVMに比べて数100倍以上、データによっては10000倍の訓練時間の改善を実現し国際会議での発表を行った。数年前に始めたファジィc平均識別器の駐車場の車両検知システムへの実応用も導入事例が増え、新歌舞伎座の地下駐車場を始め、多くの著名な施設で導入されるようになった。また、日本知能情報ファジィ学会から平成23年度に引き続き平成24年度の論文賞を受賞した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
MATLAでの行列演算におけるそのサイズの最適化、部分的なC言語化(MEX化)を行い、研究期間中に受賞した論文での改善内容に対して、平成24年度中にさらに識別器の訓練時間と識別時間の大幅な改善が出来た。また、k-NN識別器などに比べてメモリー使用量が小さい識別器が実現できた。
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Strategy for Future Research Activity |
マルチコアやマルチスレッドの計算機に対応した並列計算プログラミングを検討する計画であったが、すでに多くの実用研究もされており、ファジィc平均識別器でも高速化されるのは当然の帰結と考えられるので、少し方向転換し、PCA-Treeによるデータ構造は共通であるが、最近傍探索による識別器での新たな応用分野について検討する。そして識別器が提供できる機能の改善と計算時間の高速化を目指す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究代表者の所属が変わったので、計算機シミュレーションを強化するためのパーソナルコンピュータと関連ソフトウェアを購入する。研究分担者の研究室の大学院生(M2:3名,M1:4名)の協力のもと,MATLABとC言語のプログラミングをベースとした検証実験を進める.また、テストデータを大規模に収集するために学部学生も含めたアルバイトを採用する。以上のために,物品費および人件費・謝金の支出を計画する. また,得られた成果の発表の場として,シンポジウム(FSS2013)および国際シンポジウム(ISIS2013)を見込んでいる。以上のために,旅費およびその他費の支出を計画する。
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