2011 Fiscal Year Research-status Report
二段階VaR基準ファジィランダム最適化手法に基づく最適信頼性システムの構築
Project/Area Number |
23500289
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
和多田 淳三 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (10158610)
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
|
Keywords | Fuzzy Random Variable / Reliability |
Research Abstract |
本研究では、2011年度(1)モデル構築、(2)ファジィランダム変数でのVaR評価基準の計算方法の確立までを行った。基本的な枠組みは完成した。本研究では次ぎの2段階のステップの研究をほぼ修了した。(1)モデル構築:本研究ではモデルの目的関数としてVaR意思決定基準を用いている。最初に設備配置の決定を入力値として、 VaR評価を計算する。このために、ファジィランダム係数のベクトルを出力値として2段階線形計画問題を解かなければならない。(2)VaR計算:Step 1. 離散変数を用いるために、離散化過程を用いて連続値のファジィランダムベクトルを近似する。 Step 2. 各離散化出力に対してシンプレックス法による2段階線形計画法を解く。これらの成果を論文として国際学術誌に19論文を掲載した。また、国際会議では17論文を発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究では、基本的なモデルを構築に成功した。このモデルを、いくつかの現在検討している応用領域に適応する予定である。また
|
Strategy for Future Research Activity |
(1)解法と高速計算:1. VaR評価の計算のためのニューラルネットワーク学習の近似アルゴリズムを用いて学習データを生成する。2. 計算の高速化のために、VaR評価を計算する近似計算に十分学習されたニューラルネットワークを用いる。3. 2段階VaR-FRPを解く混合アルゴリズムにニューラルネットワークとPSOアルゴリズムを組み込む。(2)感度解析:ファジィランダム変数の臨界値の連続性[Wang & Watada, 2009]を用いて、ファジィランダム係数の分布がリスクレベルに関するVaRの感度に影響するかを調べる。 (3)最適信頼性システムの構築:VaR評価を最小化するように目的関数を定義し、ハイブリッドな不確定情報の下で生産計画問題を研究する2段階VaR-FRPモデルを応用問題として研究する。VaR意思決定基準の2段階ファジィランダム最適化手法(VaR-FRP)を構築し、モデルの特徴を検討する。さらに、ファジィランダムVaRに近似アルゴリズムを提案する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
(1)基本的には、2011年度で得られた成果の国際会議等での発表のための旅費、および今後の研究のための知識提供を受けるための旅費および招へい費用になると考えている。(2)その他は消耗品費や印刷コピー費に些少の金額を費用する予定である。
|