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2011 Fiscal Year Research-status Report

位置情報システムを用いた公共図書館利用者の情報探索行動の傾向と要因分析

Research Project

Project/Area Number 23500300
Research InstitutionSurugadai University

Principal Investigator

杉江 典子  駿河台大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (50383295)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords図書館情報学 / 公共図書館 / 情報サービス / 情報探索行動
Research Abstract

本研究では,公共図書館における利用者の情報探索行動を解明することを目的とし,近年開発の進むRFID(無線周波個体識別:Radio Frequency Identification)の技術を応用して,利用者が情報探索を行う際の行動軌跡を記録する。また探索行動に影響を与える種々の要因について,被験者に対して質問紙調査も同時に行う。 本年度は3年計画の初年度にあたるため,情報収集,文献収集を行って,調査協力館と使用する機材を決定し,調査協力館に協力を依頼し,協力範囲について交渉を行った。またこれまでの研究成果を,Evidence Based Library and Information Practice Conference in Salford(Greater Manchester, UK, June 30th 2011)において発表し,研究者や図書館員から意見をもらった。さらに,図書館利用者の行動軌跡を記録するための実験と予備調査を実施した。利用者の行動軌跡の記録には,平成21年に申請者が実施した調査で用いた位置情報システム(RFIDタグやリーダ・ライタ,データを処理するソフトウェア)をもとにして,より性能のよい機材を検討し,作成した。 予備調査では,利用者に小型のアンテナ携帯して図書館滞在中に自由に過ごしてもらった。アンテナは図書に貼付されているRFIDタグの電波を受信するため,個々の図書に記録された情報から,館内の位置を推定できることがわかった。電波の受信が不足する箇所には,設置用のタグを置いて補うなど,本調査に向けて機材や環境の調整を行った。以上により,今回システムにより,どのような方法で,どのようなデータを得ることができるかを把握することができた。本調査ではどのようなどのような分析が可能かについても,一応の目処を得ることができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

調査協力館を探し依頼すること,情報収集・文献収集を行うこと,学会発表を行うこと,そして予備調査の計画をたて実施することという当初の研究計画は一応無事に終了することができた。特に調査協力館として,理想的な図書館から協力の承諾を得ることができたことは,大きな収穫であった。また学会発表を行い,図書館員や研究者から率直な意見を得ることができたことも,今後の計画を考える上で参考になった。 ただし,すべてが計画通りに進んだわけではない。本来は平成23年8月~9月に実施予定であった予備調査が,実際には平成24年2月~3月に遅れてしまった。これは,図書館が採用するタグの種類がすべて今回の調査が可能なものではなく,事前に数種類の機材を借りて実験をしなければならなかったため,予想以上に時間がかかったことと,第二回の助成金受入が終わるまで,業者の選定を始めることができなかったためである。 時期は遅れてしまったが,調査協力館からの十分な支援を受けることができ,また心配していたトラブルも発生することなく予備調査を進めることができたため,本調査に必要な準備は一応無事に終えることができたと考えている。本調査で得られるであろうデータと分析の見通しを立てることができ,手法の検討を終えることができたため,予定どおり本調査を実施する見込みを得ることができた。

Strategy for Future Research Activity

平成23年度の研究計画はおおむね無事に進行したため,平成24年度,平成25年度も申請時の計画どおり進めたいと考えている。 平成24年度には,調査協力館において本調査を実施する。実施時期は調査協力館の希望もあり多少変更はあるが,実施内容に影響が出ることはない。本調査において予定通りデータを収集することができれば,残りの時間をデータの整理や分析にあてたいと考えている。できるだけ多くの標本からデータを収集し,可能な範囲で統計的な処理も試みたい。異なる手法を試み,最も良い結果の得られる手法を模索したい。 平成25年度には,平成23年度,24年度の研究成果を研究者仲間の勉強会で報告したり,学会発表を行ったりして,結果の提示方法や分析方法について検討したい。それが終了すれば,できる限り平成25年度内に論文を執筆し,学会誌に投稿したい。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成24年度は本調査実施の年に当たる。よって,調査に必要な機材のうち,昨年度の予備調査で,さらに必要となった機材や,データ整理用の機材等を補足的に購入する。また調査協力館への申請者とアルバイトの旅費,調査補助とデータ整理のためのアルバイトの謝金,調査で使用する機材の運搬費などが必要になる予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2012 2011

All Presentation (2 results) Book (1 results)

  • [Presentation] 公共図書館のヤングアダルトコーナーの蔵書構成:2007年出版物を対象とした調査2011

    • Author(s)
      大谷康晴,安形輝,安形麻理,杉江典子,橋詰秋子
    • Organizer
      2011年日本図書館情報学会春季研究集会
    • Place of Presentation
      学芸大学
    • Year and Date
      2011年5月14日
  • [Presentation] Information-seeking behavior of library users: a preliminary experiment using RFID technology2011

    • Author(s)
      Noriko Sugie
    • Organizer
      Evidence Based Library and Information Practice (EBLIP6) Conference
    • Place of Presentation
      University of Salford(UK).
    • Year and Date
      2011-6-27 – 30
  • [Book] 情報サービス論."2章 図書館による情報サービスの意義と実際".2012

    • Author(s)
      山崎久道編集(共著)
    • Total Pages
      209
    • Publisher
      樹村房

URL: 

Published: 2013-07-10  

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