2013 Fiscal Year Annual Research Report
高度IT人材スキル獲得を目標とする学習マネジメント環境
Project/Area Number |
23500311
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
湯浦 克彦 静岡大学, 情報学研究科, 教授 (60517019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 博 首都大学東京, システムデザイン学部, 教授 (60326014)
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Keywords | ITスキル / 高度IT人材 / 知識ベース / 共通キャリアフレームワーク / SNS / コンピテンシ / ITPost |
Research Abstract |
[人材スキル知識の調査と知識ベース化・投稿情報分析] 約400名の高度IT人材の活躍、成長過程などを収納したIT人材WIKI(http://www32.atwiki.jp/itjinzaizo/)を開発した。その上で、高度IT人材に必要とされる知識、静岡大学情報学部においてその知識を学ぶのに適した授業科目などを、情報処理推進機構(IPA)が開発した共通キャリアフレーム(CCSF)をもとに分析した。また最終年度には、課題別の専門知識ではなく、ITの業務において共通的に必要となる問題定義や解決計画などのための行動特性(コンピテンシ)に関して、学生の演習やコンテストなど課外活動での行動を調査し、能力項目の特性や向上の経過を分析した。一方、知識ベースの高速検索方式、あるいは知識ベースから検索タグや利用者へのおススメを自動生成する方式についても研究を行った。 [スキル目標管理方式] 学生の将来に対する多様な思考形態を受け止めるために、人材像からそれに必要となる授業の受講などを検索するだけなく、逆に授業科目から人材像を検索する方式や、先輩たちの体験談の閲覧から関連項目をガイドする対話方式などを開発した。最終年度には、コンピテンシ向上に関する動機付けの方法、あるいは向上結果を受講者にフィードバックすることによる効果を実践に基づいて分析した。 [ITスキル育成SNS] 上記の知識ベースを用いて、高度IT人材となるために必要な知識や履修すべき授業や課外活動との関係についての対話的検索環境であるITPost(http://itpost-2431.appspot.com/)を開発し、約70名の学生に公開した。約1か月の利用状況を分析したところ、講義の紹介や先輩の体験談などにはアクセスが繰り返されているが、履修状況をもとにした自己分析に至っているケースは未だ少ないことなどが明らかになった。
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Research Products
(9 results)