2011 Fiscal Year Annual Research Report
共同作業時の言語・非言語行動が協力関係形成に果たす役割
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23500338
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
鈴木 紀子 (独)情報通信研究機構, ユニバーサルメディア研究所・多感覚・評価研究室, 専攻研究員 (80374106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阪田 直己子 同志社大学, 文化情報学部, 准教授 (10352551)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2012-03-31
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Keywords | 認知科学 / 非言語情報 / 共同作業 / 多人数インタラクション / 協力関係 |
Research Abstract |
2011年度では、まず共同作業過程において先導的な役割を担う参加者に、次に先導者にしたがう協力者に焦点をおいて言語・非言語情報の分析を行なった。 最初に、実験者・実験参加者のいずれでもない第三者に、これまでに収録した共同作業型の多人数インタラクションのデータの視聴をお願いし、共同作業に従事した3名が、先導的な役割を担う者(Leader)・Leaderに積極的に協力した参加者(Active follower)・それほど積極的に協力しなかった参加者(Passive follower)のいずれかの役割に従事していると思われるか客観的に評定をしてもらった。評定結果から、Leader・Active follower・Passive followerのいずれの役割も、共同作業過程においてある1名に固定されるわけではなく、3名の中で時系列的に変遷していく可能性が高いという知見が得られた。 次に、第三者評定結果とこれまでに分析を行った言語・非言語情報との相関を調べた。その結果から、Leaderについては、(1)共同作業遂行に関する内容の発話を頻繁に行ない、(2)作業を確認する時間長が長いという特徴が抽出された。Active followerについては、(1)共同作業過程の状況の共有に関する内容の発話を頻繁に行ない、(2)共同作業過程において他の実験参加者を見ている時間が長いという特徴が抽出された。また、Passive followerについては、(1)あまり発話をせず、(2)他の参加者の方を向かず、(3)他の参加者から距離を取った位置にいるという特徴が抽出された。 これらの結果から、共同作業型多人数インタラクションの参加者の言語・非言語行動の特徴から、協力関係に関する役割を自動的に抽出するために有用な特徴量を得ることができたといえる。
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