2011 Fiscal Year Research-status Report
社会科学系向け統計学習教材並びに学習ポートフォリオによる統計教育法の研究
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23500363
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
山口 和範 立教大学, 経営学部, 教授 (60230348)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 国際情報交流 / 統計教育 / 教育評価 |
Research Abstract |
現在3テーマで研究を行っている。1.「国内海外の学習コンテンツや教育事例の収集とその評価研究」:国内海外を問わず統計や社会調査にかかわる教材や学習コンテンツと教育プログラムや教育事例の収集を行う。平成23年度はIASEの国際会議に出席し、各国で実施されている現状の調査を行った。2.「統計及び社会調査学習のためのe-learning教材の開発・改善とブレンド型教育方法の研究」:立教大学社会情報教育研究センターにおいて2009年度に開発し2010年度に開講している「データ分析入門」、「データの科学」、「社会調査入門」、「調査の技法」の4教科のe-learning科目について、ステージ(1)で得られた情報を加味しながら、教材評価を行った。3.「統計学習ポートフォリオシステムの構築とそれを基盤とした学習成果評価方法の研究」:統計学習において、その具体的な分析経験が重要であることは、多くの研究者がこれまで指摘しており、申請研究の海外共同研究者であるGarfieldおよびUtts両教授が中心となりまとめられた米国統計学会のGAISEレポートでも強調されている。このステージでは、どのような教材で統計を学習し、どのような練習問題に取り組んだかという通常のポートフォリオに加え、具体的なデータ分析の実習の記録に重点をおくシステムの開発を行うが、8月に開催されたISIの際に、Garfield教授と進捗状況の確認等を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究内容については当初の計画通りに進展している。なお、初年度の開催予定であった国際会議は、震災の影響もあり、国内ではなく、国際会議に研究メンバーが参加し、現地での情報交換を行う形式で代替した。
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Strategy for Future Research Activity |
基本的には平成23年度に実施する研究を継続して行うが、2年目の平成24年度は、「統計及び社会調査学習のためのe-learning教材の開発・改善とブレンド型教育方法の研究」と「統計学習ポートフォリオシステムの構築とそれを基盤とした学習成果評価方法の研究」のステージに重きを置く。研究成果については随時関連学会や研究会で公表し、外部からの意見集約を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究関係資料の購入と、成果発表や現地での視察研究や情報収集のための海外および国内旅費が主な支出となる。また、資料整理などのために、人件費も支出予定である。
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