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2011 Fiscal Year Research-status Report

赤外レーザーによる乳頭温存結石治療の開発研究

Research Project

Project/Area Number 23500517
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

早雲 孝信  神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 特務教授 (50595915)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤田 剛  神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 特命教授 (70546499)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords赤外レーザー / 乳頭温存結石治療
Research Abstract

中赤外レーザーによるヒト胆石破砕実験、胆管内に挿入できる柔軟性の高い導光系である中空光ファイバー開発のためその伝送効率評価実験、胆石の成分を解析してレーザー照射条件の最適値を導出するためのシステムである胆石分光診断装置の性能評価実験を行った。ヒト胆石破砕実験:照射効果の波長依存性をより詳細に調べるために胆石の光吸収の強さ(吸光度)が異なる4つの波長で照射効果の比較を行った。他の中赤外レーザーと比べたDFG レーザーの有用性を評価するために、Er:YAG レーザーを用いて胆石破砕効果の比較を行った。特に、破砕片が残留すると胆石再発の要因となりやすいことから、照射時に発生する飛散物の状態についても比較を行った。中空光ファイバーの伝送効率評価実験:中赤外領域内でどの波長を用いても、またファイバーが歪曲されても安定した伝送効率が得られることが導光系としての必要条件であり、中赤外領域で波長を変化させた際の伝送効率の変化および様々な形状にファイバーを曲げた際の伝送効率の変化を測定し、試作ファイバーが実用可能であるかについて検証した。胆石分光診断装置の性能評価実験:胆石の種類を非侵襲に識別するため、赤外分光法と呼ばれる分析法を採用し、そのための分析装置として赤外分光用ダイヤモンド製プリズムを設計・製作した。製作したプリズムの分光性能を評価するため、いくつかの試料に対して分光実験を行い、市販の赤外分光装置と分光結果を比較することにより有用性について検証した。本プリズムを用いて胆石診断を行うためにはプリズム内に赤外光を入射させ、さらに得られた反射光を検出器に導光するための伝送路が必要となるため、2 本の中空光ファイバーを取り付けた分光用プローブを製作し、その伝送効率を評価した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

個々のパーツにおける有用性は検証されているが、小型化やファイバーのflexibilityなど、機器の実用化に向けたいくつかの克服しなければならない技術的な課題が残存している。

Strategy for Future Research Activity

本年度の実積から、DFG レーザーが胆石の微粉末化に有用であること、レーザーを人体内へ導光する伝送路として中空光ファイバーが実用可能であること、および人体内での非侵襲な胆石識別装置としてATR プリズムが試料の同定に有効であることが確かめられた。胆石治療用ファイバー部品の設計・試作として、胆石治療用ファイバー部であるダイヤモンドレンズと赤外レーザー光伝送用中空ファイバー及びダイヤモンドプリズムと赤外レーザー光伝送用中空ファイバーについて行い、さらにそれを胆管内に挿入可能なように小型化を行っていく。さらにそれを用いて生体ブタによる実験を行いその有用性を安全性について検討する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成23年度の研究費繰り越し分については、平成23年度で実施予定としていた胆石治療用ファイバー部品、すなわち、胆石治療用ファイバー部であるダイヤモンドレンズと赤外レーザー光伝送用中空ファイバー、ならびに、ダイヤモンドプリズムと赤外レーザー光伝送用中空ファイバーの設計と試作、そして、それを胆管内に挿入可能なように小型化を行っていくために必要な各種消耗品の購入に使用する。平成24年度には、これら作成した器具を用いて生体ブタによる実験を行う計画であるが、本学の動物実験施設では、生体ブタの使用や麻酔管理、継続的な実験を実施することは不可能であるため、外部施設において行う予定である。その際、内視鏡ディバイス購入のための設備備品費、各種消耗品費、生体ブタ飼育管理費、施設機材使用料として動物実験施設使用料を捻出する予定である。研究をスムーズに進めるため他施設との打ち合わせ、ならびに、情報収集のための学会参加、本研究によって得られた成果の発表の際には、本研究費よりそれら必要経費を捻出する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Remarks (1 results)

  • [Remarks]

    • URL

      http://www.med.kobe-u.ac.jp/gi/index.htm

URL: 

Published: 2013-07-10  

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