2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23500517
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
早雲 孝信 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員教授 (50595915)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 剛 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 医学研究員 (70546499)
|
Keywords | Gallstone / Lithotripsy / Tunable Laser / ERCP |
Research Abstract |
前年度に改良小型化した胆管内挿入可能な胆石破砕用中赤外レーザー破砕システムの評価を行った。神戸大学附属病院で胆のう結石症のため摘出された胆石24種の中赤外領域での波長吸収パターンを測定した。その結果、ヒト胆石は大きく4種類に分類され、それぞれが中赤外波長の範囲内に強いピークを持つことが判明した。このことは、本システムが胆石破砕に有効であることを裏付ける結果であった。しかし、改良された内視鏡チャンネル通過可能な細径導光用中空ファイバーを用いての胆石照射実験では、結石に小孔ができるのみであり、破砕パワーが不足していることが判明し、より大出力の発射できるシステムへの改良が必要であると考えられた。 実臨床では、胆管内の胆石にレーザー光を誘導するためには内視鏡的逆行性胆管造影(ERCP)の手技下に行う。その際、内視鏡から130度近く屈曲して胆管内へ導光ファイバーを誘導する必要がある。この屈曲の使用に対する、前年度改良の中赤外導光用中空ファイバーの耐用性を検討した。以前のものに比べて胆管内への挿入は可能であったが、ファイバーが石英で構成されているため、使用中の折損リスクは高いと考えられた。 以上、今後出力アップと導光ファイバーの折損リスク軽減のために、更なる改良が必要であると考えられた。
|