2013 Fiscal Year Annual Research Report
生体内硝酸性窒素由来NOの産生と血管系における生理作用機序の解明
Project/Area Number |
23500534
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
望月 精一 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (60259596)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平松 修 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 准教授 (50208849)
小野 淳一 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (50435351)
小川 武人 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (10454050)
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Keywords | 硝酸 / 亜硝酸 / 一酸化窒素(NO) / 還元物質 / 抗酸化物質 / ポリフェノール / 抗酸化力 |
Research Abstract |
昨年度までに酸性条件下で亜硝酸イオン(NO2-)と飲料中の還元物質に混合より、生成する一酸化窒素(NO)濃度は、飲料中に含有される還元物質の還元力(抗酸化力)に依存することを明らかにした。本年度は、抗酸化物質を含有する飲料によるNO2-由来NO産生速度と抗酸化力を2つの方法で測定し、関連性を評価した。 抗酸化物質であるポリフェノール多く含有する飲料として、緑茶、コーヒー、赤ワインを使用した。これらの飲料をNO2-を含有したクエン酸緩衝溶液(pH=2、50 mL)中に添加した。その際に産生されたNOをNOセンサで測定した。抗酸化力の指標として、BAP法(鉄イオンの還元反応に基づき評価)とOXY吸着法(次亜塩素酸による酸化反応の抑制効果に基づき評価)を採用した。 いずれの飲料サンプルにおいても、NO2-からのNOの生成が認められた。各飲料に含有されるポリフェノール濃度の増加に伴い、NO産生速度の増加傾向を認めた(r2=0.58、p<0.05)。すなわち、抗酸化力に依存して、NO産生が影響されている可能性が示唆された。次に各飲料の抗酸化力をBAP法とOXY吸着法で測定し、その結果とNO産生速度との関係を評価した。いずれの指標についても、その増加に伴いNO産生速度は、増加する傾向が見られた(BAP、r2=0.64、p<0.05;OXY、r2=0.66、p<0.05)。 以上の結果から、BAP法、OXY吸着法ともに、抗酸化物質を含有する飲料によるNO2-からのNO生成能の指標となり得る可能性が示唆された。
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Research Products
(6 results)