2012 Fiscal Year Research-status Report
臨床医療におけるオントロジー概念を用いた高次音声認識システムの開発
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23500558
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| Research Institution | Kagawa University |
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Principal Investigator |
横井 英人 香川大学, 医学部附属病院, 教授 (50403788)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤田 秀之 香川大学, 工学部, 教授 (00308206)
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| Keywords | 音声認識 / オントロジー / 電子カルテ / レポーティングシステム |
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| Research Abstract |
平成24年度は、前年度の工学部大学院生の卒業により、その後の研究体制を根本的に組み直すことを余儀なくされたが、共同研究に参加を表明した企業を得ることが出来、研究は滞りなく行われた。
「医療オントロジーの整備」については、オントロジー作成に用いるための「用語集ハンドリングツール」のブラッシュアップを行った。これは他のプロジェクトで本学の博士研究員らが作成したものであったが、このシステムをリバースエンジニアリングし、また今後の編集機能として必要な要件の検討を行った。特にオントロジーというデータベースの観点からは正規的でないデータ構造を持つことに対して、再帰的プログラミングを用いて、ツールの再構築を行うなどのアイデアが出、情報工学的な議論が進展した。
「音声認識システムの開発」の開発については、平成23年度に本学大学院生が作成したプログラムのリバースエンジニアリングを行い、懸案であった音量調節や雑音回避などについて最適なセッティングを行いやすいように、ユーザーインターフェイスを改良した。これにより、従来のコマンドラインからのシステム制御ではなく、WindowsのGUIを用いた簡便かつスピーディなセッティング環境が準備された。これは、「更に有用性の高いプラットフォーム構造を検討する」という25年度の作業を一部前倒しで行ったとも言える。
また、上記二つの研究作業を、オントロジーの表現形を統一することで、ユーザーがコンテキスト（使われる用語と構文）を準備すれば、それが半ば自動的に、Juliusの用語辞書にインポートされるようにするための要件定義を行った。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
学生の研究作業協力を得られない状況でのシステム改良は、現実的に医療に於いて、システムに求められる要件定義を厳密に行うことであった。そこで、複数回にわたる慎重な検討から、一定のオントロジーハンドリング手法の案出を試みた。
このことは、当初目的である、医療機関に於いてのシステムメンテナンス要員の低減かを受けた、使いやすいシステムに近づける方向が見いだされた点で、本研究の目的にかなっていると考えられ、直接的な音声認識の知見向上に関する論文化、発表は行わなかったが、オントロジー・用語集分野に関する研究発表は継続して行うことができた。当初計画にあった公開作業（HP上にフリーソフトとして公開・学会発表による公表）は遅れているが、これらのシステム改良が済み次第、公開をしたいと考える。
また、これは、「更に有用性の高いプラットフォーム構造を検討する」という25年度の作業を一部前倒しで行ったと言える部分を考えると、一部の過不足があるが、概ね当初の目標を達成できたと考える。
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| Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、研究体制の立て直しを受け、前年度に達成できなかった一部の作業を迅速に行い、また予定よりも強力に進めることができた「用語集ハンドリングツール」のブラッシュアップを完成することにより、既に検討を行っていた２つのオントロジー（腹部超音波用語集・消化器内視鏡用語集）の編集作業を完成させる。
一方、昨年はシステムの再構築に費やした音声認識システムに対して、最終年度の今年度は認識システム自体の使用実験を行い、初年度よりも認識率向上させることを目標とする。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度は最終年度として、前述の推進方策に沿って、作業を行い、研究費の半分程度はこれに際する作業費用として拠出する。また当初の計画にあったように積極的な学会発表および研究室ホームページに於ける研究公開を行い、残りの費用はこれらの作業に充てる予定である。
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Research Products
(2 results)
