2013 Fiscal Year Annual Research Report
関節可動域の制限によって障害される日常生活動作を予測する技術の開発
Project/Area Number |
23500579
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
増田 正 福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (00358003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 定雄 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 准教授 (20202426)
相澤 純也 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, その他 (60376811)
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Keywords | リハビリテーション / 日常生活動作 / ADL / 動作計測 / モーションキャプチャー / 関節可動域 / ROM / Range of Motion |
Research Abstract |
整髪や、洗顔、食事、椅子への着座、靴の装着、入浴動作動作等、51通りの日常生活動作について、赤外線カメラ式モーションキャプチャー装置(米国Natural Point社製、OptiTrack)を用いた計測を、健康な若年成人男女を対象に行い、上肢動作については27名、下肢動作については23名のデータを取得した。これらのデータを対象に、国際バイオメカニクス学会の提唱する標準定義に基づいた関節角度の値を計算する計算機プログラムを作成し、被験者間での平均と標準偏差等の統計処理を行なった。 下肢動作については、並行的に目白大学において、磁気式計測装置(米国Polhemus社製、Fastrak)を用いて、20名の動作を計測し、動作期間中の関節角度の最大値を集計し、平均値並びに標準偏差をとりまとめた。光学式装置で計測したデータとの比較検討を行ったところ、概ね一致した結果が得られたが、相違が見られたものについては、動作の指示の違いに起因するものと推察された。 上肢及び下肢動作のモーションキャプチャデータを公開するためのWEBサーバシステムを開発した。計測したデータ並びにその付属情報(被験者コード、動作内容等)を、ブラウザ経由で投稿するとともに、投稿されたデータをインターネットに接続したパソコンから同じくブラウザ経由で閲覧できるようにした。特に、モーションキャプチャー装置で得られた3次元の運動を、WebGL技術を用いてブラウザ上で3次元グラフィック表示できるようにするとともに、指定した関節の角度変化をグラフ表示することもできるようにした。このシステムでは、他の研究者からの投稿機能も備えているので、他の研究者が取得した日常生活動作のモーションキャプチャデータを投稿してもらうことにより、幅広い年齢層や体格のデータを収集し、今後、リハビリ関係研究者に提供できるようにして行く予定である。
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Research Products
(2 results)