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2012 Fiscal Year Research-status Report

脳梗塞発症後に発見された耐糖能異常の臨床的意義に関する検討

Research Project

Project/Area Number 23500608
Research InstitutionSaitama Medical University

Principal Investigator

間嶋 満  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (70165702)

Keywords脳卒中 / 脳卒中発症後 / 耐糖能異常 / 肥満 / 内蔵脂肪 / 再発
Research Abstract

【対象】平成24年4月から平成25年3月までの間に当科でリハビリテーションを施行した脳梗塞を含む脳卒中患者の中で、1)糖尿病の既往歴がない、2)46歳以上、3)発症から75g経口糖負荷試験(OGTT)施行までの期間が3週間以上経過、4)空腹時血糖(FBS)が125mg/dl以下の症例で、しかも5)body mass index(BMI)25以上、トリグリセリド値(TG)150mg/dL以上、HDLコレステロール値(HDLC)40mg/dL未満、空腹時血糖値(FBS)110mg/dL以上の4項目の中のどれか1つを有した5例であった。
【方法】対象症例に対してOGTTを施行し、その結果をもとに、対象症例を正常型・境界型・糖尿病型の3群に分類した。今年度は、この3群とメタボリックシンドロームの病態の最も上流に位置する肥満との関連を検討した。肥満はBMIと内蔵脂肪面積を用いて評価した。内臓脂肪面積は腹部CTを用い、臍レベルで測定された。
【結果】OGTT施行時の平均年齢は57歳、発症からOGTT施行までの平均期間は3.4ヶ月、OGTT施行時のBMI,FBS(mg/dl),TG(mg/dl),HDLC(mg/dl)の平均値は各々、25.8、96、195.6、39.2であった。OGTTでの糖負荷後2時間での血糖値の結果から、正常型が2例、境界型が2例、糖尿病型が1例であった。BMI、臍レベルでの内蔵脂肪面積(cm2)を正常型/境界型/糖尿型別に検討すると、BMIは23.4/27/27.9、内蔵脂肪面積は117.2/120.6/125.4であった。境界型2例中1例では、3ヶ月後の再検査の結果、正常型へ改善した。
【結論】今年度の結果からも、肥満が脳梗塞を含む脳卒中発症後に検出された耐糖能異常と関連することが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

脳梗塞患者の入院が予想外に少ないこと
このことに対しては、「脳卒中患者におけるインスリン抵抗性に関する検討」の結果から、脳梗塞のみならず
脳出血においても、発症後に検出される耐糖能異常がほぼ同程度に認められることから、対象例を脳出血患者
にも拡大していく予定である。

Strategy for Future Research Activity

1.過去2年間の成果として挙げられた、耐糖能異常の型と肥満との関連を、対象例に脳出血も加え、目標の症例数で検討し、その関連の有無を実証すること
2.耐糖能異常の上流に位置する、インスリン抵抗性やさらにその原因となっているアディポサイトカインとの関連も検討する。
3.脳卒中発症後に新たに発見された耐糖能異常が、脳梗塞の再発や心筋梗塞の発症と関連するか否かを実証すること

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

1.脳梗塞を含めた脳卒中発症後に新たに発見された耐糖能異常と、メタボリックシンドロームの病態を構成する要素との関連の検討は、平成23、24年度 と同様に継続される。
2.脳梗塞を含む脳卒中発症後に新たに発見された耐糖能異常と脳梗塞再発/心筋梗塞発症との関連を明らかにするため、科研費による助 成をもとに平成18年度から20年度の3年間に「脳血管障害患者におけるインスリン抵抗性の発現機序に関する検討」のテーマでOGTTを 行った患者を対象として、脳梗塞再発/心筋梗塞発症の有無について追跡調査を行う。方法は当院への外来通院を継続している症例では、当院での診 療記録をもとに確認する。また、当院への通院を継続していない症例では電話を用いて聴取し、脳梗塞再発/心筋梗塞発症の情報 が得られた症例では、再発/発症時の治療を行った医療機関での診療記録をもとに、脳梗塞再発/心筋梗塞発症の有無を確認する。
3.平成23、24年度の成果は、 第50回日本リハビリテーション医学会で発表予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2013 2012

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] リハビリテーション医学は脳卒中患者の再発予防や生命予後の改善に寄与することができるか?2012

    • Author(s)
      間嶋 満
    • Journal Title

      JOURNAL OF CLINICAL REHABILITATION

      Volume: 21 Pages: 453-458

  • [Presentation] 脳梗塞発症後に新たに検出された耐糖能異常の臨床的意義に関する検討2013

    • Author(s)
      間嶋満、
    • Organizer
      第50回に本リハビリテーション医学会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      20130613-20130615

URL: 

Published: 2014-07-24  

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