2012 Fiscal Year Research-status Report
呼吸リハビリテーションにおける呼吸筋筋活動とその評価法に関する研究
Project/Area Number |
23500611
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
片桐 真人 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (50152674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 直仁 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (80212819)
横場 正典 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (80316942)
木村 雅彦 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (20458748)
和田 真由子 北里大学, 医学部, 助教 (40348537)
高倉 晃 北里大学, 医学部, 助教 (20458813)
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Keywords | 呼吸筋 / 呼吸リハビリテーション / 呼吸筋筋力 / 呼吸器疾患 |
Research Abstract |
<実施内容> 1.呼吸筋筋電図と呼吸筋筋力測定:23年度から使用している筋電図計測回路システムと呼吸計測システムを用いて、傍胸骨肋間筋、腹横筋、斜角筋、オトガイ舌筋の筋活動と呼吸指標を計測した。さらに、吸気呼吸筋力として、最大吸気口腔内圧(maxMIP:maximum mouth inspiratory pressure)と最大sniff鼻腔内圧(maxSNIP:maximum sniff inspiratory pressure)、呼気呼吸筋力として、最大呼気口腔内圧(maxMEP:maximum mouth expiratory pressure)と最大逆sniff鼻腔内圧(maxR-SNEP:maximum reverse sniff expiratory pressure)の測定した。これらは23年度は不安定であったが、より安定した測定法を工夫し確立を試みた。 2.呼吸筋力の薬剤による変化:β2刺激薬による呼吸筋筋力の変化を測定した。 <成果・重要性・意義> 個々の呼吸筋筋電図の電極刺入位置を超音波ガイドで確実に設定することができた。また、計測時にみられるartifact等は電極wire固定法を工夫することで体動による波形の不安定性を最小限にすることが可能となった。23年度の課題であったmaxMEPとmaxR-SNEPの測定では座位において行うことが安定性があることがわかった。開始の呼吸のタイミングはmaxMEPでは最大吸気位で良い安定した結果を示すが、maxR-SNEPは被験者によっては最大吸気位からの施行が困難で、安静呼気位で行う方が安定した結果が得られた。maxR-SNEPは各被験者でその強さと呼気筋である腹横筋の筋電図活動との間に相関性を認め呼気筋力として評価可能と考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
安定した呼吸筋筋電図計測と波形を得るためにシステム回路の変更や改善が必要であった。また、安定した結果を得るため、呼吸筋力測定時の体位や呼吸位等に工夫が必要であった。以上の点で計測に再検討が必要となり、やや遅れを生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
1.呼吸筋筋力について:呼気呼吸筋力については確立した体位と呼吸位で行い、呼吸筋筋電図との関連をより明確にする。 2.呼吸トレーニング:24年度には推進できなかった呼吸トレーニング時の呼吸筋の筋活動を本システムで検討をする。 3.薬物による呼吸筋筋力への影響:特にβ刺激薬について、呼吸筋力への影響を確認する。 4.臨床応用:R-SNEPの臨床における評価を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1.筋電図計測用白金線fine wire電極の購入 2.呼吸筋力測定用のCareFusion社製respiratory muscle analyserの購入
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Research Products
(3 results)