2012 Fiscal Year Research-status Report
非流暢性失語症における言語賦活領域に対する経頭蓋直流電気刺激の効果
Project/Area Number |
23500619
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
藤原 俊之 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50276375)
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Keywords | リハビリテーション |
Research Abstract |
脳卒中による慢性期非流暢性失語症における機能的言語課題賦活領域に対する経頭蓋直流電気刺激の効果を検討する為に、1)呼称課題における脳活動をNIRSおよびEEGにより計測、2)同定された賦活部位に対して、ナビゲーションシステムを利用したTMSを施行し、呼称課題反応時間の遅れを測定することにより、同部位の言語機能回復への役割を検討し、同部位の経頭蓋直流電気刺激と言語訓練の組合せによる呼称課題反応時間の変化を検討することを目的とする。 実験①NIRS-EEGシステムによる言語課題賦活部位の同定に関して、コンピュータ画面上に表示された絵に対しての呼称課題(Picture-word matching test)施行時における脳血流ならびに脳波の変化をNIRS-EEGシステムにより脳卒中患者において評価する評価方法を確立。脳血流測定部位ならびに脳波測定における関心領域の設定を確立した。マルチトリガーシステムを用いた、音声表出反応時間の評価法を確立し、また確立された課題表示からの音声表出反応時間計測方法を用いて、脳卒中患者における計測を開始した。 また、実験②TMSによる機能的賦活部位の同定に関しては、マルチトリガーシステムによる、画像表示をトリガーとして画像提示から100ms後に経頭蓋磁気刺激を施行し、音声反応時間の測定を施行し、その反応時間の変化を測定する手法を確立した。またナビゲーションシステムを用いるためのMRI画像設定条件を検討し、T1画像でのaxial画像を用い、1mm刻みでの画像条件を決定し、脳卒中患者における標的とする前頭前野、下前頭回の同定方法を確立した。 また当該研究は倫理委員会での承認(20120069)を得て、UMIN臨床試験登録(UMIN000008467)も終了しており、現在研究参加者募集ならびに登録を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
健常人だけでなく脳卒中患者における計測、評価手法も確立され、倫理審査承認、UMIN臨床試験登録も済み、現在参加者募集、登録が進行中であることより、研究計画は概ね順調に進んでいると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
倫理委員会の承認も得られ、参加者登録もすすんでおり、介入研究が進行中である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究機器は概ね整備され、研究手法も確立され、次年度では主に研究費は研究消耗品および学会発表のための旅費ならびにデータ解析、論文作成のための費用を中心に使用する予定である
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] 慢性期脳卒中重度片麻痺患者におけるBrain Computer Interfaceによる上肢リハビリテーション
Author(s)
藤原俊之, 川上途行, 西本敦子, 鎌谷大樹, 森下飛鳥, 前田 剛, 阿部 薫, 大高洋平, 辻 哲也, 木村彰男, 牛場潤一, 里宇明元
Organizer
第28回 日本義肢装具学会学術大会
Place of Presentation
名古屋