2013 Fiscal Year Annual Research Report
運動軌道再現性を用いた片麻痺者の歩行再学習過程評価手法の開発
Project/Area Number |
23500625
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
寺西 利生 藤田保健衛生大学, 医療科学部, 教授 (90387671)
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Keywords | 脳卒中片麻痺 / 歩行 / 習熟 |
Research Abstract |
本研究の目的は、トレッドミル歩行分析法の特徴である歩行運動が同一空間内で反復運動化されることを利用し、運動軌道の再現性を観察することで脳卒中片麻痺患者の運動習熟課程を軌道再現性の向上によって評価する手法を提案することである。 106床の回復期リハビリテーション病棟に入院中の一側テント上大脳病変を有する脳卒中片麻痺患者(重篤な併存症および意識障害・高次脳機能障害を有するものは除外)を対象とし、トレッドミル歩行が可能になった時点から2週に1回、3次元動作解析装置(KinemaTracerキッセイコムテック社製)を用いてトレッドミル歩行分析を行い、身体上に配置した10点のランドマーク(両側の肩峰、大転子、大腿骨外顆、腓骨外果、第五中足骨頭)の多数歩3次元位置情報を取得し、動作学習による再現性の向上課程を観察した。 最終年度である本年は、遅れている片麻痺患者の歩行データの継続した取得を行い、解析を継続中である。片麻痺患者の歩行は、改善課程で快適速度の変化や装具・補助具の変化等の変数があり、変数が多く明確な結論には至っておらず、継続した解析を行なっている。
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