2012 Fiscal Year Research-status Report
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23500661
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Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
高尾 秀伸 神奈川工科大学, 創造工学部, 准教授 (60329307)
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Keywords | 拡張現実 / ユーザインタフェース / 視覚障害 / 人間中心設計 / 人間工学 / 認知行動科学 |
Research Abstract |
障害者自立支援法およびバリアフリー新法の施行により、視覚障害者による外出機会の増加が期待されている。しかし、従来の点字表 示や触地図のみでは空間認知が不十分で道に迷いやすい。また、最近では音声言語による案内機能を備えているものがあるが、言葉を記憶しておくことと距離や方角での指示を実空間と照合することにおいて認知負担が大きく、特に初心者は慣れるまでに訓練が必要である。そこで、記憶や空間認知においてより低負担な呈示方法が必要となる。この点において、H19~20年度・科研費・若手(B)研究にて、ユーザの目前に仮想のガイド音を立体音像として提示し続け、これを頼りに歩行することにより、他人の手を借りることなく、認知負担が低く、初心者でも効率的に目的地まで案内を行うユーザインタフェース(UI)を備えたシステムの開発に成功した。当該システムを実用化するためには様々な点について検討を重ねる必要があるが、特に、頻繁に行う生活行動に焦点を当てることで、実用性の高い機能を提供できると考えられる。この点について、視覚障害者を対象とした日常生活の不便さ調査によると、スーパーマーケットやショッピングモールなどの商業施設において視覚障害者が購 買行動を行う際、「売り場の位置が分からない」、「商品の位置がわからない」といった問題に直面していることが指摘されている。 そこで、「買い物」という日常的な生活行動を対象として、商業施設において視覚障害者を的確かつ快適に目的の売り場および商品へと誘導するナビゲーションインタフェースの開発を行う。開発においては、ISO13407人間中心設計の開発プロセスに準拠することで、機能性だけでなく視覚障害者の認知行動特性を実験的に踏まえたユーザビリティを備えたシステムを目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今期は設計値導出および詳細設計フェーズと位置づけられている。活動シナリオで定義した要求仕様について、具体的な設計値を得るため研究【4】設計値導出実験を行った。その際、ラピッドプロトタイピング手法によるシミュレーション実験を行い、仕様が満足されるまで、反復的に検討を行った。これにより、情報シナリオおよびインタラクションシナリオを定義し、具体的な対話インタフェースの設計を行うことができた。具体的には,陳列棚および商品の位置を表現する仮想音源の配置間隔,奥行き近くに必要な条件値を定義することができた,評価実験用プロトタイプシステムを実装し,視覚障害当事者ユーザ協力の下,実地評価を行い,その効果を検証することができた.以上の通り,概ね当初の計画通りに進行している.
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は,本計画の最終年度であり,システム統合および総合的なユーザビリティ実証実験を行う.計画書における【5】システム統合実装および【6】ユーザビリティ実証実験(・達成時間、移動距離、精神的作業負担等、人間工学的評価実験を視覚障害者の協力の下実施)を予定している.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当無し.
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Research Products
(4 results)