2013 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者のQOL向上のための運転能力向上および見守りシステムの開発
Project/Area Number |
23500663
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
山田 宗男 名城大学, 理工学部, 教授 (70509653)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 倫明 名城大学, 理工学部, 教授 (70329770)
渡邊 晃 名城大学, 理工学部, 教授 (50360235)
旭 健作 名城大学, 理工学部, 助教 (70509372)
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Keywords | support of the elderly |
Research Abstract |
平成25年度も,ほぼ当初の研究計画通りに検討および検証を進め,特に以下の項目に重きを置いた. (1)運転能力による認知症スクリーニングの可能性検討 (2)実用化に向けての検討 (3)自動車学校や安全教育現場での活用検討およびPR 最終年度にあたるため,昨年度までの研究成果を整理し,更なる改良検討および実験検証も併せて行った.また,システムの構築にあたっては,これまでの実験検証における知見に基づいて,実用性に関する改良検討に特に注力した.最終的には,可搬型のドライビングシミュレータシステムとして構築することで,自動車学校での安全教育や地域での安全活動などでの使用体験を可能とし,その活用性を拡大した.このシミュレータは,運転模擬状況下でリアルタイムに運転特性を計測・評価可能であると共に,低下した運転能力を向上するための訓練機能を有しており,特に高齢者の運転支援システムとしては革新的かつ実用性が高く,高齢者の社会への積極的な参画への意義を新たに持たせられるものである.さらに,高齢ドライバを遠隔にて見守ることを可能とする車両通信技術に関しては,スマートフォンをキーデバイスとした「見守りシステム」を実現した.このシステムは,スマートフォンで運転特性や行動特性を検出・評価すると共に,一般の携帯通信網による通信が可能であり,その活用可能性は他の提案システムに比して格段に高いものと考えられる.また,常駐のアプリケーションとして提供可能であるため,特殊な操作を必要とせず,スマートフォンを携帯するのみで遠隔からの見守りを実現した.これら一連のシステムについては,自動車教習所,自動車メーカーおよびITS研究者等の有識者に見学して頂き,意見交換をすると共に,将来も含めた活用可能性についてもディスカッションを行った.以上のように,平成23年度から平成25年度にわたり,当初の計画通りに目的を達成することができた.
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Research Products
(25 results)