2011 Fiscal Year Research-status Report
認知症高齢者の継時的な症状変化に着目した転倒予測モデルの開発と一般化可能性の検討
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23500664
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Research Institution | Kibi International University |
Principal Investigator |
齋藤 圭介 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20325913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平上 二九三 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 教授 (60278976)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 認知症高齢者 / 転倒予測 / 身体機能 / 知的機能 / 行動・心理症状(BPSD) |
Research Abstract |
平成23年度は,研究分担者・連携研究者との協議,文献レビューやプレテストデータの検討に基づき科学的妥当性の高い研究計画を再構築すること。そして,すでに着手している医療施設に入院中の集団を対象とした高頻度反復測定データを蓄積して転倒予測モデルの構築を行うこと。以上2つを取り組み課題として設定した。 定期的に調査対象施設の関係者を含め研究計画に関する密な協議を実施し,研究計画の洗練化を図った。その上で吉備国際大学倫理審査委員会の承認(受理番号11-18)の下,施設管理者・調査協力者と密な連携の下に,高頻度反復測定データの調査を実施した。現在のところ99名の調査が完了し,現在も約20名のモニタリングを継続中である。 併せて,認知症高齢者における転倒予測モデルの構築をする上での基礎的検討として,蓄積したデータに基づき転倒の発生過程と転倒発生集団の特徴を検討した。その成果として,移動水準の高低と,知的機能低下ならびに行動・心理症状(BPSD)とを組み合わせ,その変動推移と転倒発生との関連から転倒リスク集団の特定化を図り,その成果を「理学療法科学」に投稿し掲載された(袴田将弘,齋藤圭介,他:施設内認知症高齢者の転倒前における臨床症状推移に関する検討.理学療法科学 26(5) 641-646,2011)。症状推移に着目した測定間隔一週間の高頻度反復測定データに基づく転倒予測研究は皆無であり,その特徴を明らかにしたことは大きな成果と考える。また転倒集団を検討するにあたり,認知症者における障害の特徴について検討を試み,その成果を第46回日本理学療法士学術大会で発表を行い公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査に関して,順調にデータ蓄積が進んでいるが継続中である。これは,今後他の施設に応用していく上で確かな転倒予測モデルを構築するべく,可能な限り対象者数を増やすための配慮である。論文化し公表したように,転倒リスク集団の予測については現在のデータで暫定的な方法は構築できており,更なるデータの蓄積により確かな予測モデルを構築できるものと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,現在行っている調査を継続し,対象者数の蓄積を図る。また交差妥当性検証の観点より,構築した転倒予測モデルを他の医療・介護老人保健施設集団,通所を利用している認知症高齢者に応用し,その予測精度を検討する。調査は初年度の医療施設での調査に準じて実施し,予測精度の観点から十分な成績が得られなかった場合には,本モデルの見直し・再構築を行う。なお,この調査実施に向けた交渉を進めており,すでに研究受け入れの了承を得ている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度に関しては,他の医療・介護老人保健施設集団,通所を利用している認知症高齢者を対象とした調査に関連し,調査上必要となる消耗品費,研究協力者との打ち合わせと成果発表のための学会出張旅費,対象者家族への通信費,書籍代で構成している。
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Research Products
(3 results)