2013 Fiscal Year Research-status Report
通学形態と自覚症状および身体活動・生活行動に関する縦断的研究
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23500680
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
青柳 直子 茨城大学, 教育学部, 准教授 (80414100)
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Keywords | 学校保健 / 通学形態 / 心身の健康 / 身体活動 / 心身機能 / 生活リズム / 生体リズム / 睡眠 |
Research Abstract |
平成25年度は次の調査を実施した。1)平成26年度4月に学校統廃合を実施する中学校2校の生徒および教職員を対象として、質問紙調査(統合前)を実施した。2)基礎的データ収集のため、関東地区中山間地域の小規模小学校1校を対象として、日常生活における心身症状・ストレス、身体活動、体力・運動能力および睡眠などの生活行動に関する実態調査を実施した。 本年度得られた主な研究成果は以下の通りである。1)統合前の不安の訴えは生徒・教職員ともに多く、特に人間関係についての不安感が大きかったことより、統合後における精神面のサポートの必要性は高いと考えられた。一方、学校統合で生徒数が増えることによるメリットを挙げる意見も多くみられた。2)児童の自覚的心身症状・ストレス、日常的な身体活動量、生活行動とには相互に関連があることが示唆された。特に、通学手段が徒歩以外である児童については、十分な健康指導が必要であることが示された。 睡眠を始めとする生活リズム関連指標について更に検討を行い、日常的な心身症状・ストレス、身体活動、体力・運動能力と通学形態との関連についてより詳細に解明することを今後の課題としたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度については、以下の研究を遂行することが出来た。 1)平成26年度4月に学校統廃合を実施する中学校2校の生徒および教職員を対象として、質問紙調査(統合前)を実施した。 2)基礎的データ収集のため、中山間地域の小規模小学校1校を対象として、日常生活における心身症状・ストレス、身体活動、体力・運動能力および睡眠などの生活行動に関する実態調査を新規に実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度4月に学校統廃合を実施した中学校の生徒および教職員を対象として、日常生活における自覚的心身症状・ストレス、身体活動、体力・運動能力および睡眠などの生活行動に関する調査(統合後)を行う。調査結果に基づき、通学環境と心身機能、身体活動、体力や睡眠などの生活行動との関連について詳細に検討を行う。 なお、平成25年度までに得られた研究成果・課題点については、平成26年度の調査データ解析に反映させる。得られた全ての知見については、論文化および学会等において研究成果の発表を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度・平成25年度の縦断的調査対象として予定されていた地区において、教育委員会における調査実施の承諾は得られたが、合併対象校における統合準備作業などの事情により当年度中の調査実施が見送られた。これらの状況により、平成24年度・平成25年度に予定されていた調査活動の全遂行は、平成25年度・平成26年度対象地区へ変更となったため。 平成25年度に実施された調査に引き続き、縦断的調査として平成26年度においても不備なきよう研究活動を遂行する予定である。調査実施に係る物品購入や旅費、得られた研究成果の発表・公表に係る研究費については適切に使用する予定である。
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