2013 Fiscal Year Annual Research Report
設置が簡易で安全に武道の指導ができる施設・用具の開発
Project/Area Number |
23500696
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
小澤 雄二 熊本大学, 教育学部, 准教授 (10244097)
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Keywords | 武道 / 安全指導 / 施設・用具 / 指導法 |
Research Abstract |
本研究では、「設置が簡易で安全に武道の指導ができる施設・用具の開発」を研究課題として、申請者らがこれまでに開発し実用化した、体育館などの平板床に簡易な作業により、柔道畳を堅固に維持固定できる簡易柔道畳設置ユニット(以下、「トメ太朗」と称する)を基本技術として、その力学的な見地からの有効性の検証を行うこと。併せて、この技術を用いた体育館、講堂、空き教室などの場所を選ばずに短時間で的確に設置でき、かつ初心者や子どもでも安全に相撲ができる「簡易安全土俵マット」の基本設計の確立と、その実用的評価を目的としている。 最終年度となる本年度は、初年年より継続している「トメ太朗」の有効性を発揮するために必要となる、的確な設置手順を明示したマニュアル作成のための基礎データをまとめ、研究成果として学会発表を行うことができた。さらに、研究を進める中で、前年より「安全な武道指導」という目的を達成するためには、施設・用具などのハード面のみならず、指導法などのソフト面の充実も必要不可欠であるとの考えに至っている。そこで前年、論文発表を行ったテーマである「中学校柔道授業における形構築の試み」をベースにさらに研究を進めた。その結果、本年度は中学校学習指導要領に、例示として示されている7つの基本的な投げ技を用いた「柔道授業で使える技のきっかけ」構築のためのデータ収集と解析を行い、新たな論文発表のための最終的な作業を行うことができた。
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Research Products
(1 results)