2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23500708
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
堀井 大輔 大阪電気通信大学, 医療福祉工学部, 准教授 (20340424)
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Keywords | 運動意欲 / 発達 / 心理 / 環境 |
Research Abstract |
当初の研究計画では、1)前年度から継続して、関連する先行研究を概観し、整理することによって、研究手法の熟達を目指す。2)研究計画上の改善点を明らかにし、必要であれば計画のマイナーチェンジを施す。3)必要であれば、調査マニュアルの改善をはかり、対象者を拡大し、調査を実施する。そして、4)得られたデータから心理的プロセスや構造を検討し、個人がこれまでの経験と運動意欲をどのように意味づけているのかについての仮説を導き出す。その際、5)個人の主観的な解釈に陥ることを避けるため、当該分野の専門研究者から助言を得て、知見の整合性を検討するということであった。 つまり本年度は、調査の継続(前年度からの継続調査)と、研究成果の妥当性・信頼性を高めるための補完が目的であった。 本年度の成果としては、運動意欲に関する定量・定性データから個々人に影響を与える存在が再確認されたことや、具体的な過去のエピソードとの対応関係が明らかにされたことが挙げられる。 本年度収集されたデータを分析した結果、影響を与える存在はさまざまであるが、被験者自身が彼らとの関係性の中で自己の有能感をどのように変化させているか、またその運動行動をどのように価値付けるようになるかによって、自身の運動意欲が向上あるいは低下するものと考えられた。また、個人に対する運動意欲への影響を発達的な観点で捉えた場合、同じ環境がすべての者に同様の影響を与えているのではなく、個々人が置かれている環境をどのように捉えているかによって、運動意欲への影響も変化すると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画では以下の項目について進める予定であったが、おおむね順調に進展している。 ⑤研究成果の妥当性・信頼性を高めるための努力、⑥質的研究の概観(前年度からの継続)、⑦調査の継続実施、⑧研究過程で得られた知見の発表
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は今年度の調査の継続と、以下の項目について進める予定である。 ⑨運動意欲の発達的変化モデルの提案、⑩調査の継続実施、⑪研究過程で得られた知見の発表
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度はおおむね以下の項目に研究費を充当する予定である。 ①研究関連図書費、②研究打ち合わせ旅費、③成果発表旅費、④情報提供料、⑤知識の提供料、⑥資料整理補助料、⑦消耗品費
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Research Products
(1 results)