2012 Fiscal Year Research-status Report
スウィーピング・パフォーマンス評価のためのカーリングブラシの開発と応用
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23500713
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
柳 等 北見工業大学, 工学部, 准教授 (60344553)
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Keywords | カーリング / スウィーピング / 力測定 / ブラシ |
Research Abstract |
本研究は,カーリング基本技能の一つであるスウィーピング中に発揮する測定装置を開発し,スウィーピング・パフォーマンスの客観的評価システムの構築を目的としたものである.これは,カーリング選手の育成・競技力向上,さらには競技の普及・発展に大きく貢献するものである.平成23年度は有線式スウィーピング力測定装置に角速度センサーを導入して,性能向上,操作性向上を図ったが,ブラシ荷重検出の出力感度を上げることが課題となっていた.平成24年度は,装置の改良によりブラシ荷重検出の出力感度の向上と無線測定システム導入による操作性の改善を図り,氷上での測定を可能にすることを目指した. スウィーピング力測定装置のブラシ荷重検出の出力感度向上のために,従来利用してきたブラシシャフトに貼付した歪ゲージ法からロードセル法に変更した.フォースプレートでのデータと比較することで,ブラシシャフト軸方向の荷重検出の出力性能が大幅に改善されたことが確認できた.また,無線測定システム(日本光電マルチテレメータシステムWEB-5000)を利用して,広範囲での測定が可能になった.このシステムを利用して,カーリング場で氷上でスウィーピング力測定を実施した.滑るストーンの前を全力で10秒間スウィーピングをする場合,全力で25秒間スウィーピングする場合のデータを記録した.また,コントロールテストを行い,体力データを収集した. 研究成果の公表として,国際スポーツバイオメカニクス学会および日本バイオメカニクス学会において,平成23年度に得られた研究結果の一部を発表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「やや遅れている」としたのは,データ収集のための実験が年度末にずれ込み,データ整理,まとめが遅れているためである.スウィーピング力測定装置の基幹部分のブラシ荷重検出装置の出力感度向上とその出力調整に手間取り,無線測定システムを利用したシステムの製作が大幅に遅れたことがその理由である.
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は最終年度になるので,これまでの研究成果のまとめに充てる.平成24年度に得られた研究結果の一部を国際学会(Asics Conference of Science and Medicine in Sports)で発表する予定である. さらに,スポーツ科学学会誌に研究成果を投稿する予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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