2014 Fiscal Year Annual Research Report
アントシアニンの摂取が運動中の動体視力及びスポーツパフォーマンスに及ぼす効果
Project/Area Number |
23500743
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
前田 明 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授 (40264543)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | ビルベリーエキス含有食品 / アントシアニン / 動体視力 / スポーツパフォーマンス / バスケットボール |
Outline of Annual Research Achievements |
球技などの種目では特に心拍数が上昇した状態での動体視力を高く維持できれば、パフォーマンスを高く維持できる可能性がある。ビルベリー含有食品に含まれるアントシアニンは、網膜から脳に送る視神経の伝達物質であるロトプシン再合成を助ける働きがあると考えられていることから、運動中の動体視力やスポーツパフォーマンスも高く維持できる可能性があると考えた。本研究では、アントシアニンの摂取が運動中の動体視力とスポーツパフォーマンスに及ぼす影響を明らかにしようとした。第1実験では、健常な男子大学生10名を対象として、自転車エルゴメータを用いた75%HRmaxの運動を継続させることで動体視力がどのように変化するかを明らかにした。その際、アントシアニンを含むビルベリーエキス含有食品を摂取する条件とプラセボ条件を被検者ごとランダムに設定し、2条件はダブルブラインド法を用いて行った。その結果、プラセボ条件では運動に伴い、KVA動体視力が有意に低下したのに対し、アントシアニン摂取条件では高いまま維持し運動15分後には両条件間に有意な差が認められた。第2実験では、大学女子バスケットボール選手6名を対象として、アントシアニンの摂取がバスケットボール試合中のパフォーマンスに及ぼす影響を明らかにしようとした。第1実験同様に、同じ相手と2試合ずつ対戦するリーグ戦の仕組みを用いて、アントシアニン摂取条件とプラセボ条件をダブルブラインドで被検者ごとランダムに行った。バスケットボールの試合では、第2クオーターが終わった後に長い休憩が入り、第4クオーターまで行われる。ゲーム中のパフォーマンスは、それぞれのクオーターのシュート成功率、パスミス数などの指標を抽出した。その結果、第4クオーターのシュート成功率はプラセボ摂取条件時に有意に低下するものの、アントシアニン摂取条件においては高いまま維持された。
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Research Products
(22 results)