2011 Fiscal Year Research-status Report
3次元コンピュータ・グラフィックスによる立体表示運動学習システムの開発
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23500760
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Research Institution | Tokai Gakuen University |
Principal Investigator |
岡本 敦 東海学園大学, スポーツ健康科学部, 教授 (10233371)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 立体表示 |
Research Abstract |
本研究では、近年急速に発展・普及しているテレビやパソコンでの立体表示を活用し、3次元コンピュータ・グラフィックス(3DCG)アニメーションによる運動学習モデルを立体表示する運動学習システムを開発することである。平成23年度は、運動学習システムを開発する前提となる、運動学習の課題の選定として、小・中学校や高等学校の体育教師にアンケート調査を行い、師範することが難しい学習課題を抽出しデータベースを作成し、されらの課題の中から、実際の学校体育の現場で必要とされる学習課題の身体動作を3次元動作解析する予定であった。しかし、平成23年度は東日本大震災の影響で、助成金が3割削減して助成され、年度の中頃まで助成金の総額が未定の状態となった。そのため機器備品の予算計画の再考が必要かもしれず、予算の執行ができず、研究の立ち上がりが遅れた。 そこで、現場の体育教師へのアンケート調査を中止し、学校体育の中から体操、機器運動、剣道の基本動作をモーションキャプチャーシステムのよって収録した。収録した身体動作は、体操では、ラジオ体操第1、ラジオ体操第2、器械運動では、前転、開脚前転、伸膝前転、後転、伸膝後転、側転、ロンダート、ヘッドスプリング、ハンドスプリング、剣道では、面。胴、逆胴、素振りなどであった。これらの3次元座標データをもとに、骨格モデルによるCGアニメーションの制作を行った。さらに、次年度の研究予定である立体表示についてもラジオ体操第1とラジオ体操第2につては基本的なCGアニメーションの制作を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成23年度は東日本大震災の影響で、学術研究助成基金助成金が当初、3割削減して支給され、総額が未定の期間が半年近く続いた。そのため当初、予定した予算配分の修正が必要かもしれず、予算の執行ができす研究の立ち上がりが遅れた。平成23年度に研究できなかった課題については、平成24年度と平成25年度の残りの研究期間の中で遂行する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度に実施できなかった課題は、実際の学校現場で師範などが難しい課題を実際の体育教師にアンケート調査し、指導が難しい課題のデータベースを構築する部分であった。この平成23年度に実施できなかった部分に関しては、平成24年度の研究課題である3次元コンピュータ・グラフィックスを用いた運動学習モデルの立体表示化とあわせて、平成24年度中に研究を実施する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成23年度に執行できずに残った予算の殆どは、遅れて支給された助成金であり、当初の研究計画で実施でできなかった実際の学校現場で師範などが難しい課題を実際の体育教師にアンケート調査し、指導が難しい課題のデータベースを構築する部分であった。したがって平成24年度は、平成24年度の研究課題である3次元コンピュータ・グラフィックスを用いた運動学習モデルの立体表示化の研究の実施とあわせて、平成23年度にできなかった、実際の学校の体育教師へのアンケート調査による指導が難しい学習課題のデータベースの構築も行う予定である。
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