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2012 Fiscal Year Research-status Report

地域密着型スポーツマネジメントに関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 23500764
Research InstitutionOsaka University of Health and Sport Sciences

Principal Investigator

冨山 浩三  大阪体育大学, 体育学部, 教授 (10264988)

Keywords地域密着 / プロスポーツチーム / 地域スポーツクラブ / ローカルアイデンティティ / チームレピュテーション
Research Abstract

平成24年度の研究スケジュールは、「ローカルアイデンティティと、プロスポーツチームのロイヤルティ研究」をテーマに、文献収集の継続、チーム関係者への聞き取りによる研究枠組みの決定、プロチーム観戦者を対象とした質問紙調査、研究成果の発表であった。
文献収集については、大学の文献検索システムを利用し、測定尺度構築に関する文献、ソーシャルアイデンティティや、地域コミュニティとスポーツファンとの関わりに関して、有益な文献を収集できた。また、四国アイランドリーグ所属チーム、Jリーグ所属クラブ、JBL所属バスケットボールチームのマネジメント担当者に対して、ファンがチームへの評判を構築するにあたっての項目設定、地域への愛着とチームへの愛着の関わりについて聞き取り調査を行い、「地域アイデンティティとチームレピュテーションがチームアイデンティティに影響を与える分析モデル」を作成した。そして、このモデルを検証するために、Jリーグに所属するサッカークラブの観戦者を対象とした質問紙調査を実施し、モデルの検証を行った。その結果モデルの適合度は満足できるものであり、地域アイデンティティとチームレピュテーションがプロチームファンのチームアイデンティティ構築に影響を持っている事が示唆される結果となった。両者のチームアイデンティティへ構築への関係の強さでは、地域アイデンティティよりも、チームレピュテーションの影響力が強く示されたことから、ファンが持っている地域への愛着がそのままチームへの愛着に転化するのではなく、チームの活動を評価した上で、チームへのアイデンティティを高めている傾向があること、またチームは地域のシンボルであり、文化的コモディティとしての地域のチームを高く評価することによってチームへのアイデンティティを高めていることが示唆される傾向について把握することができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

文献の収集については、研究論文と図書を含めて予定通りに収集できている。実施した聞き取り調査の結果を基にモデルを作成し、Jリーグクラブの観戦者を対象とした質問紙調査によるデータを元にモデルの検証を行う事ができた。そのことによって、地域への愛着とチームの評価がどのようにチームへの愛着に結びついているのかについて、基礎的なデータを得ることができた。測定尺度の最終的な精緻化が残されているものの、研究としては予定通り進捗しており、モデルを用いて様々な調査対象からのデータを用いて地域密着のマネジメントについてまとめていきたい。

Strategy for Future Research Activity

平成25年度においては、まず、昨年度の研究成果を学会等で発表し、研究のフレームワークや分析モデルのあり方について、研究者との議論を行う。そして、これまでの調査で用いてきた測定尺度の精緻化及び測定項目の最終決定を行いたい。その上で、プロスポーツチームの観戦者、及びチームのファンクラブ会員や地域スポーツクラブ会員などの対象からデータ収集を行い、平成24年度に確認した分析モデルを用いて地域住民のチームやクラブへの愛着の構築プロセスについての解明を行う。具体的には、JBLや、bjリーグなどに所属するプロバスケットボールチームの観戦者や、ファンクラブ会員、サポートクラブ会員など、独立リーグ所属のプロ野球チームの観戦者、地域スポーツクラブ会員などが対象となる。地域住民のチームに対する愛着の醸成には、種目毎による違いがあるのか、対象ごとに観戦者とファンクラブのようなコアなファンとの間には異なる特性が見られるのかについて分析を進める。さらにそこで得られたデータを元に、国内外の研究者とのディスカッション、及び研究発表を行い、研究結果に対する議論を深めた上で、論文として成果発表を行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成25年度においては、最終データ取得のための調査員の交通費、宿泊費、謝金などが必要となる。また、データ入力や分析の補助のための人件費も必要となる。また、調査用紙作成のための文具代なども必要である。また、研究発表及び情報交換のための学会参加にかかる交通費の支出を予定している。

  • Research Products

    (3 results)

All 2012 Other

All Presentation (3 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Presentation] Understanding the sports organizational reputation2012

    • Author(s)
      Kozo Tomiyama
    • Organizer
      European Association for Sport Management
    • Place of Presentation
      Aalborg Denmark
    • Year and Date
      20120918-20120921
  • [Presentation] Characteristics of Sports Spectators of Newly Formed Professional Sports Team2012

    • Author(s)
      Kazunori Maeda & Kozo Tomiyama
    • Organizer
      European Association for Sport Management
    • Place of Presentation
      Aalborg Denmark
    • Year and Date
      20120918-20120921
  • [Presentation] コミュニティにおける健康・スポーツのマネジメント(経営)を考える

    • Author(s)
      冨山浩三
    • Organizer
      日本生涯スポーツ学会
    • Place of Presentation
      広島経済大学
    • Invited

URL: 

Published: 2014-07-24  

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