2012 Fiscal Year Research-status Report
運動トレーニングによる内皮依存血管弛緩機能向上のメカニズム
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23500787
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
古川 覚 東洋大学, ライフデザイン学部, 准教授 (50307675)
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Keywords | 血管運動 / ニトロチロシン / 血圧 |
Research Abstract |
平成24年度は血管運動測定装置「デュアルワイヤーミオグラフ(ユニークメディカル社)」を購入した。現在、血管運動測定の予備実験を繰り返しており、血管運動の測定条件を整えつつある。しかしながら、血管運動という微少な運動を定量するためには、今後も予備実験を繰り返し、測定精度を高めてゆく必要がある。 一方、生化学的手法であるウエスタンブロッド法による生体タンパク質の定量は、1次抗体および2次抗体の選定などを終え、安定した測定が可能となっている。特に、血圧に影響を及ぼすと考えられる、ニトロチロシンおよびニトロトリプトファンなどのタンパク質の定量が可能となっている。今後は、タンパク定量の精度を向上させるため、ハウスキーピングタンパク質としてアクチンなどのタンパク質も、ニトロチロシンおよびニトロトリプトファンと同時に検出するメソッドを確立したい。 この他補助的なデータとして、TCAサイクルの律速酵素である骨格筋のサイトレイトシンターゼなどの酵素活性を測定し、持久的なトレーニング効果の指標としたい。酵素活性については、マイクロプレートリーダーを用いる測定キットが市販されているため、比較的容易に測定することが可能と思われるが、骨格筋ホモジェネートの細胞分画にどの様な方法を採用するかの検討を加える必要がある。 以上の様に、測定方法は確立しつつある。平成25年度は実験動物を用いた本実験を行う年度となるため、本実験の実験スケジュールの検討も行わなければならない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
血管運動という微少な運動を定量するためには、さらなる予備実験が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は予定通り動物実験を用いた本実験に入る。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度は研究進度の遅れにより、試薬類の購入に充てる予定であった「25,400円」が残った。この残金を平成25年度に繰り越し、測定試薬の購入にあてる予定である。この他、実験動物などの消耗品費の他、データ解析用ノートパソコンなどを平成25年度の予算で購入する。
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