• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Annual Research Report

身体的コミュニケーションにおける同調諸相の精神生理学的分析と臨床応用

Research Project

Project/Area Number 23500799
Research InstitutionNara Women's University

Principal Investigator

成瀬 九美  奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (90193581)

Keywords身体的コミュニケーション / 同調 / Preferred Pace / 集団移動
Research Abstract

人と人の関係性の原点である身体的コミュニケーションに含まれるリズムやイメージ要素を取り上げて実験および観察を行い個体属性との関連性を検討した。主な成果は次の3点である。
1. タッピングにおけるPreferrd Paceに関連する心理的要因を検討した。「被影響性」が高い者ほどPreferrd Paceは遅く、「認知的共感性」が高い者ほどPreferrd Paceは速い傾向があることが示唆された。
2.外部刺激音に対し補完的に介入する交互タッピング課題のパフォーマンスに関連する心理的要因を検討した。タップ周期(Inter Tap-onset Interval; ITI)に、Preferrd な速度条件では「被影響性」と「時間評価」、Slowな速度条件では「認知的共感性」、Very slow な速度条件では「社会志向性」が関連することが示唆された。
3. 3歳から5歳までの幼稚園児が行う他児との移動を観察し社会性の発達について検討した。年少児は、列をつくることさえ難しく、年中児になると自分たちで一列に並んで移動できるようになり、年長児では、手をつなぎ二列で移動できる。また、手つなぎは年長において多く見られた。年長児は、振り向く、真似をするなどの行動を通して、相手に合わせて移動できるようになる。幼児の移動場面には学年ごとに発達段階がみられ、先生はそれを考慮してクラス単位での移動を設定しており、このような集団での移動の経験を通して、幼児は入園後一緒に移動する他児を意識するようになり、相手に合わせて移動することができるようになると考えられる。

  • Research Products

    (3 results)

All 2014 2013 Other

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 即興的身体表現に対する観察の傾向性と認知様式の関連性2014

    • Author(s)
      成瀬九美
    • Journal Title

      ダンスセラピー研究

      Volume: 7 Pages: 45-53

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 自由遊び場面における移動の類似性からみた同調過程の分析2013

    • Author(s)
      成瀬九美
    • Organizer
      日本保育学会第66回大会
    • Place of Presentation
      福岡
    • Year and Date
      2013-05-18
  • [Presentation] 即興的身体表現に対する観察の傾向性

    • Author(s)
      成瀬九美
    • Organizer
      日本ダンスセラピー協会第22回学術研究大会
    • Place of Presentation
      東京

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi