2013 Fiscal Year Research-status Report
食後高血糖を抑制する独自の糖尿病食事療法の動脈硬化抑制に関する研究
Project/Area Number |
23500809
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
今井 佐恵子 大阪府立大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (00438235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 道明 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30247829)
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Keywords | 食事療法 / 糖尿病 / 食後高血糖 / 動脈硬化 |
Research Abstract |
本研究は、激増する糖尿病の重症化予防、特に動脈硬化進展予防を目的とし、2型糖尿病患者を対象に、食品の摂取順序によって食後血糖値の上昇を抑える「食べる順番療法」の効果を5年間の無作為化比較研究として糖尿病専門医の責任の下に行うものである。 すでに糖尿病患者および耐糖能正常者を対象に、持続血糖測定器を用いて、食品の摂取順序を変えてクロスオーバー研究によりさまざまな血糖指標を測定した。 野菜から食べ最後に炭水化物を食べた場合は、炭水化物を最初に最後に野菜を食べた場合と比較して、2型糖尿病患者および耐糖能正常者の両方において、食後血糖値の上昇、1日の血糖変動、標準偏差、血糖上昇曲線下面積がすべて有意に低下したことを確認し、国内外の学会および論文を発表した。さらに、2型糖尿病患者を対象に、試験食に間食を付加した場合、あるいは付加する時間の違いにおいてどのように血糖値の指標が変化するかについても調べている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
食品の摂取順序の違いによる血糖値の日内変動は、持続血糖測定器を用いた試験により明らかにし論文を発表した。長期介入による糖尿病合併症進展抑制、特に動脈硬化の進展については検査中およびデータ収集中である。また、2型糖尿病患者を対象に試験食に間食を付加した場合および間食の摂取時間の違いによる血糖指標の変化について実験中である。
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Strategy for Future Research Activity |
食品の摂取順序の違いによる血糖上昇、血糖変動の違いについては明らかにした。今後長期の介入による動脈硬化進展の程度を調べるため、頚動脈のエコー検査結果を解析中である。また、2型糖尿病患者を対象に間食の付加および間食の摂取時間の違いによる血糖指標の変化について実験を進め、解析する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度に海外学会発表を複数回予定しているため、旅費、参加費等の一部として次年度に使用する予定である。 海外学会出張の旅費、参加費の一部として使用する予定である。
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Research Products
(13 results)