2013 Fiscal Year Annual Research Report
幼児施設における遊具による事故防止のための幼児の行動特性及び遊具の安全性について
Project/Area Number |
23500814
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
原本 憲子 聖徳大学, 児童学部, 教授 (30458666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩 美佐枝 聖徳大学, 教職研究科, 教授 (30310288)
越山 健彦 千葉工業大学, 社会システム科学部, 教授 (50581154)
百瀬 定雄 聖徳大学, 教職研究科, 准教授 (30348429)
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Keywords | 幼児 / 事故防止 / 安全 / すべり台 |
Research Abstract |
最終年度は、「すべり台の安全使用にかかわる教師の意識と指導の実際」について調査し、指導上の課題を捉えた。33園255名の教員に記述式アンケート調査を実施し、幼児の指導に携わる教師が日常の生活の中で感じている「すべり台使用時の幼児の行動に潜む危険性」と「すべり台の形状・設置条件等に潜む危険性」について明らかにした。さらに、255名の教師が経験したすべり台使用時の事故の実際及び事故には至らなかったがひやりとしたできごとから事故の傾向を分析した。各データ分析の結果から、教師の危険意識と実際の指導内容のズレを捉えることができた。このことは、今後、各教育現場で指導の改善を検討する際の新たな視点となる。 研究者が分担して実施したパリ及びジュネーブの視察で得られた幼児教育施設における遊具の安全管理実態を参考にし、研究協力園の固定遊具の安全管理の課題を検討した。結果、「構造物に潜在する危険」と「幼児の身体的特徴・行動特性に潜在する危険」を捉える必要があることも判明した。 研究期間を通して実施した幼児教育施設での幼児のすべり台使用時の行動観察による幼児の行動特性、身体計測による幼児の発達特性を明らかにすることができた。 平成26年3月8日にシンポジュームを開催し、幼児教育にかかわる管理者・教師・学生等に呼び掛け、研究の成果を伝達した。研究内容を紀要にまとめ関係機関に配布することができた。
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Research Products
(2 results)