2013 Fiscal Year Annual Research Report
在日外国人学校における地域連携を軸とした安全教育プログラムの開発
Project/Area Number |
23500822
|
Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
木宮 敬信 常葉大学, 教育学部, 准教授 (20288400)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 芳雄 東京女子体育大学, 体育学部, 教授 (00578859)
|
Keywords | 防犯教育 / 非行予防教育 / 地域安全マップ / アプリケーション / e-learning |
Research Abstract |
平成25年度は、前年度までの研究成果を踏まえて、知識学習を目的としたスマートフォン用アプリケーションを開発した。また、知識学習を終えた児童に提供する地域安全マップ作りプログラムをweb上で提供するよう準備を進めた。併せて、これらのプログラムを連動させるためのポータルサイトを作成し、円滑な情報提供や双方向のやり取りができるようにした。作成したポータルサイト及びプログラムは平成26年6月から無償提供するよう準備を進めている。 公開予定サイトアドレス http://anzen-learning.com/ 知識学習では、個人使用を前提としており、外国人児童の多くが使用しているスマートフォン用のアプリケーションとして開発した。教育内容は、日本での一般的な防犯教育内容に加えて、文化や生活習慣の違いから起こる危険認識の差を埋めるための内容、非行予防を目的とした薬物乱用教育を含んでいる。 研究の当初計画では、平成25年度末までに作成した教育プログラムを実装し、事後評価を行う予定であったが、プログラム内容を変更したことにより、研究期間内では実装するまでに留まった。今後引き続き、実際に児童にプログラムを提供し事後評価および修正を行っていく予定である。主な変更事項は、地域連携プログラムの前に知識学習プログラムを提供すること、薬物乱用教育といった非行予防教育の内容を含むこと、学校使用を前提としたプログラムではなく、個人使用を前提としたプログラムとしたことである。地域連携プログラムによるコミュニティへのプラス効果(多文化共生社会への貢献)については、本研究期間に開発したプログラムでは限定的といえるが、外国人児童及び家庭の抱える目前の課題に応えるための修正であり研究目的の大枠からは外れていない。今後、地域安全マップ作りプログラムを実装していくことによって、当初の目的も達成されるものと期待している。
|
Research Products
(1 results)