2014 Fiscal Year Annual Research Report
産業保健師がワークファミリーコンフリクトケアを行う上で必要な力量形成に関する研究
Project/Area Number |
23500828
|
Research Institution | Hyogo University |
Principal Investigator |
久井 志保 兵庫大学, 健康科学部, 准教授 (30434963)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 宣子 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (10157323)
西内 恭子 梅花女子大学, 看護学部, 教授 (60404018)
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
|
Keywords | ワークファミリーコンフリクト / 産業保健師 / メンタルヘルス / 健康相談 / 家庭 / 職場 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、産業保健師によるワークファミリーコンフリクトケアの実態について調査研究を行って実態や課題を明らかにし、得られた研究結果から産業保健師が実践するワークファミリーコンフリクトケアについての教育を検討する基礎資料とすることを目的としたものである。 平成26年度は本研究の最終年度であり、これまでの研究結果を産業保健関連の学会で発表したり、産業保健師・看護師・労務担当者等を対象に、ワークファミリーコンフリクトケアをテーマにした講演を計画し実施した。 本研究の結果、以下の実態が明らかになった。1.産業保健師のワークファミリーコンフリクトに対する認識は低い。 2.産業保健師は健康相談などの業務を通してワークファミリーコンフリクトケアの実践をしている割合は高い。 3.ワークファミリーコンフリクトのケアを実践しながらも関わり方に戸惑いを感じている。 4.ワークファミリーコンフリクトケアに対する知識や技術の必要性を感じている。 5.ワークファミリーコンフリクトケア実践者は、産業保健師としての他の保健指導に関する実践能力も高い。 本研究を通して、ワークファミリーコンフリクトケアの実践能力の高さと産業保健師としての実践能力の高さが関連しており、ワークファミリーコンフリクトケアの実践力を向上させるためには産業保健師としての力量形成が不可欠であることが示唆された。 研究成果を広く公表することを目的に、これまでの研究結果や得られた意見を整理して「産業保健師が行うワークファミリーコンフリクトケア」についてまとめたハンドブックを作成して配布した。今後は、ホームページを作成してより広域に情報発信をしていく計画である。
|
Remarks |
産業保健師のためのスキルアップハンドブック 仕事と家庭の両立(ワークファミリーコンフリクト)に対するケア
|