2013 Fiscal Year Research-status Report
重症心身障害児(者)の自律神経系活動からみた適切な日常生活ケアの検討
Project/Area Number |
23500829
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Research Institution | Hiroshima Cosmopolitan University |
Principal Investigator |
今村 美幸 広島都市学園大学, 健康科学部, 准教授 (60461323)
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Keywords | 重症心身障害児(者) / ストレス / 日常生活ケア |
Research Abstract |
本研究は、意思表示の困難な重症心身障害児(者)(以下、重症児(者)という)を対象に、日常生活でのケアを受ける際の快・不快反応を自律神経系指標(心拍変動、交感神経系指標であるLF/HF,副交感神経系指標であるHFの推移)と唾液アミラーゼによる指標を通して客観的に評価し、重症児(者)にとって、ストレス不可の少ないケアの方法を検討探索し検証することを目的とする。 研究①では日常生活ケア時の重症児(者)の反応を、客観的評価にて評価する。研究②では、介助者による日常生活ケア時の重症児(者)の反応の違いを、客観的評価にて評価する。そして、研究③では、重症児(者)にとってストレス負荷の少ないケアを検討する。 研究①により平ケア時の姿勢がストレス負荷に影響しているのではないかとの示唆を得た。平成24年度からは、研究②として介助者を新人看護師に限定し、データ測定を行っている。平成25年度は、味覚刺激時の反応についても測定したが、まだ十分検討できていない。さらに、日常生活ケア時の反応についても、これまで測定したデータの解析を行った段階であり、それ以降の分析・検討が進んでいない状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究①については、結果の一部を検討し報告している。しかし、データ数が少ないため、追加のデータ測定を行ったが、それらの結果を含めた検討はまだ出来ていない。研究②についも、新人看護師を対象にデータ測定を行っているが、解析は終えているが、分析は一部しか出来ていない。 研究が遅れた理由は次のとおりである。当初より、担当科目の増加や委員長役割等により業務が多忙となったため研究活動が遅れていた。平成25年度は、役割および委員会役割の業務がさらに増えたことに加えて、他の教員の病気休業等の状況が加わり、担当科目における負担が増加した。委員会活動や教育活動に多くの時間を当てざるを得ない状況となった。そのため、研究活動に支障をきたし研究が進展しなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、これまで測定してきた日常生活ケア時の自律神経系活動のデータとビデオ映像と照らし合わせ、ケア内容および介助者の違いについて分析を進め、検討する。 さらに、味覚刺激や嗅覚刺激による反応についても測定し分析・検討を進めていく必要がある。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は、役割および委員会の業務が増えたことに加えて、他の教員の病気休業等の状況が加わり、担当科目における負担が増加した。委員会活動や教育活動に多くの時間を充てざるを得ない状況となり研究活動がほとんどできない状況となった。そのため、経費を使用できないまま年度末を迎えることになり、今年度に使用することとなった。 データ測定・解析に必要な消耗品を含む物品購入、測定に必要な器具の購入、研究データに関する検討会や成果発表のために旅費をとして使用する予定である。
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Research Products
(3 results)