2013 Fiscal Year Annual Research Report
知的障害者に適した生活習慣病を予防するための運動とその評価法の検討
Project/Area Number |
23500841
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
木原 勇夫 島根大学, 医学部, 准教授 (20116396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 龍樹 島根大学, 医学部, 教授 (90252907)
松本 暁洋 島根大学, 医学部, 助教 (70346378)
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Keywords | 知的障がい者 / 生活習慣病 / 体力評価法 |
Research Abstract |
知的障がい者に安全で、なおかつ本人の意思に左右されにくい運動方法を提案し、その成果が、客観的に評価できる指標を見つけることを目的に研究を行った。運動方法として自転車運動、ランニング運動、乗馬運動を週3回15分間30か月間行ってもらった。その結果、ランニング運動、乗馬運動において体重減少と腹囲が低下し、乗馬運動において血中尿酸値が低下する効果を認めた。大腰筋の左右差が、自転車運動群とランニング運動群において改善した。これらの結果より、運動効果の指標として体重と血中尿酸値が有効であり、ランニング運動が有効であることが示唆された。定期的な運動が健康増進に寄与することは、健常者を対象としたこれまでの研究報告によって明らかであるが、知的障がい者に定期的な運動を行っていただくことは、怪我の防止など安全管理上の観点から困難があった。また、その運動の効果を評価する事の難しさが、本研究によって改めて判った。一方、知的障がい者である研究協力者のみなさんは、最初は機器を使用しての運動に戸惑いや不安を感じておられた様子であったが、数回の運動によって要領を把握できると、運動を楽しんでおられる様子が施設職員から報告があった。また、本研究においては、研究協力者のご家族の同意を得るために、支援施設の看護師の観察下で行う事としたため、研究期間中において研究協力者に怪我や健康被害が発生する事はなく、安全に実施することができた。本年度は、本研究の最終年度であるため、研究成果を東京で開催された第68回日本体力医学会大会において発表した。平成26年2月には、本研究にご協力していただいた研究協力者のご家族、福祉施設の看護師をはじめとする職員に対して、これまで3年間の研究成果を報告した。
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Research Products
(2 results)