2011 Fiscal Year Research-status Report
体脂肪分布、血中脂肪酸分画、フィットネスに及ぼす２種類の運動介入の効果の比較検討
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23500854
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| Research Institution | Keio University |
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Principal Investigator |
河合 俊英 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10276230)
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| Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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| Keywords | 遊離脂肪酸分画 / 運動処方 |
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| Research Abstract |
血中遊離脂肪酸濃度の過剰、ことに飽和脂肪酸の過剰が２型糖尿病発症に寄与することが示唆されている。運動による糖尿病の予防効果を期待し、運動による介入を開始する以前の、ヒト血中脂肪酸分画と体脂肪組成、経口糖負荷試験時の各指標との関連を検討した。現在までに、介入を開始する以前の段階で、OGTTを実施した83例(男46／女37：平均年齢52.4±12.2歳(mean±SD))で、空腹時血中脂肪酸24分画、臍高部CTスキャンによる体脂肪組成を評価し、関連を横断的に評価した。DM(19例)、IGT(37例)、NGT(27例)に分けられ、重量(%)で高比率のうち、リノール酸(DM:28.4±3.1%(mean±SD), IGT:29.9±4.5%, NGT:31.5±4.9% (p<0.01))、パルミチン酸(DM: 22.1±2.3%, IGT: 22.4±2.6%, NGT: 22.6±2.3% (p=0.775))、ドコサヘキサエン酸(DM:5.8±1.9%, IGT:4.7±1.8%, NGT:4.0±1.7% (p<0.01))と診断別に濃度差がみられた分画があった。単相関では、内臓脂肪面積が、リノール酸(r=-0.455)、パルミチン酸(r=0.355)、オレイン酸(r=0.346)と有意の負正の相関を認めた。 これらの結果から、運動による介入前の血中脂肪酸分画と体脂肪分布、耐糖能障害との関連が示唆された。DMでは、IGT, NGTに比較して、主要脂肪酸分画のうち、血中リノール酸濃度が有意に低く、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸濃度が有意に高かった。血中リノール酸濃度は糖尿病の発症について内臓脂肪面積、インスリン抵抗性指数のHOMA-IRと逆相関、ISI(comp)と正相関していることと関連する可能性がある。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究費を取得する以前から開始していた症例についての介入開始前の横断的検討を評価できたため。
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| Strategy for Future Research Activity |
具体的な運動処方（有酸素運動群としては、トレッドミルKEIO-SENIORプロトコールを用いた運動処方）の評価を実施予定。さらには、筋力トレーニング中心の運動指導群の評価を実施予定。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
症例数を増やすことで、遊離脂肪酸分画、インスリン、レプチン、アディポネクチンなどアディポサイトカインの検体測定にかかる費用。運動処方実施症例での１年後の代謝指標の検体測定にかかる費用。進捗時点での学会発表のための費用に使用予定。
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[Presentation] Relationships between composition of major fatty acids and fat distribution, and insulin resistance in Japanese.2011
Author(s)
Kawai T, Oguma Y, Katsukawa F, Hirose H, Tanaka K, Azuma K, Meguro S, Matsumoto H, Itoh H.
Organizer
71st Annual Meeting of the American Diabetes Association.
Place of Presentation
SanDiego, USA
Year and Date
2011年6月25日
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